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“最強の悪役”曙、今も昔もヤンチャな朝青龍は何位? あなたが選ぶ平成以降「最高の横綱」ベスト1は? 4~8位結果発表《600人アンケート》
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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posted2022/07/31 17:01
外国出身力士として初めて横綱の地位まで登り詰めた曙と、年6場所完全制覇の偉業を成し遂げ“ドルジ”の愛称で親しまれた朝青龍
6位タイ 稀勢の里(優勝2回) 6票
日本出身の力士として、若乃花(3代目)以来19年ぶりに横綱昇進を果たした稀勢の里が6位タイに選ばれました。
大関時代から幾度となく優勝に迫りながら賜杯に届かず、2016年には史上初の「優勝なしでの年間最多勝」という記録も残した稀勢の里。しかし2017年初場所でついに初優勝を決め、見事綱取りに成功します。さらに横綱として迎えた続く春場所も、大胸筋断裂という大怪我を負いながら、気迫と執念で2場所連続優勝を成し遂げました。
負傷の影響もあって横綱としては短命に終わり、優勝も上記の2回のみでしたが、「記録よりも記憶に残る力士」として支持を集めています。
「何度も横綱昇進の壁に跳ね返されましたが、あの初優勝の後ろ姿、うるうるしているテレビの映像を見て、私も泣きました。応援してきて良かったです。左大胸筋の大怪我を負ってしまった時はすごく悲しかったですが、感動の逆転Vに勇気を貰いました!」(21歳・女性)
「高い勝率を誇りながら、長らく優勝できず、優勝次点12回。その後ようやく優勝し、横綱へ昇進しました。昇進直後の場所で優勝しましたが、同時に負った怪我が引き金となり、その後結果が伴わず、引退を余儀なくされ短命に終わったことも、儚く心に焼き付いた力士でした」(39歳・男性)
6位タイ 照ノ富士(優勝7回) 6票
唯一の現役横綱・照ノ富士が、稀勢の里と並ぶ6位タイにランクインしました。照ノ富士といえば、大関から西序二段48枚目まで番付を落としながらも、そこからふたたび大関へ、そして横綱まで這い上がる……という前例のない偉業に触れないわけにはいきません。
度重なる怪我や病気で一度は引退の危機に瀕したものの、不屈の闘志とたゆまぬ努力で最高位を極め、現在も膝に爆弾を抱えながら一人横綱として角界を牽引する照ノ富士。「千代の富士の天敵」として知られた第59代横綱・隆の里と同じく糖尿病を克服した経歴から、横綱審議委員会の会合では「モンゴル版の『おしん』だ」という声もあがりました。
「大関から序二段まで下がって、努力で横綱まで上がった。こんな横綱は彼しかいない」(54歳・男性)
「飛び抜けた関取が居ない今現在、あの身体の状況で、重石として角界を守っている姿は何物にも代えがたい。横綱白鵬が睨みをきかせていた時代より大関は不安定で、現横綱が居なかったら『混沌』では済まされない『漂流』の時代になっていたのではないでしょうか」(44歳・男性)