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「もう全然食べられないけど、いいですか?」“大食いを諦めた”ジャイアント白田43歳がそれでもバラエティで愛されるワケ「最初は抵抗もあった」 

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荘司結有

荘司結有Yu Shoji

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photograph byShiro Miyake

posted2022/07/27 11:00

「もう全然食べられないけど、いいですか?」“大食いを諦めた”ジャイアント白田43歳がそれでもバラエティで愛されるワケ「最初は抵抗もあった」<Number Web> photograph by Shiro Miyake

現在はバラエティでも人気のジャイアント白田。“食べられないキャラ”はいかに誕生したのか?

一番きつかったのは「大食い×ボウリング」

 史上初のミックスルール対決が話題となり、その後もラーメンの替え玉を食すと球を投げられる「大食い×ボウリング」、寿司1貫を食べると問題文が1文字読める「大食い×クイズ」など数々の対決に登場してきた。

「一番きつかったのは大食いボウリング。初めは1玉食べたら1球だったんですけど、僕もプロボウラーも『無理無理』ってなって……。

 大食いクイズのときは内心ちょっとイラッとしましたね(笑)。最終問題の『大食い難関オセロ』(※マス目に表示された料理名を漢字で答えるor料理を食べてヒントをもらうルール)なんて、東大王チームはひと口も食べることなく答えられるから。大食い要素が完全に破綻していました(笑)。

 ちなみに、いつもオファーが来るのは直前なんですよ。『来週って空いてますか?』みたいなノリで電話がかかってくるんです」

食べられない姿「最初はむちゃくちゃ抵抗がありました」

 大量の食べ物を目の前に弱音を吐き、タバコ休憩を挟み、食事を横目に酒をかっ食らう。今や“食わない白田”は大食い企画の見どころの一つとなり、登場するたびにSNSで話題を呼んでいる。

 だが、大食い選手としてのプロ意識が高かった分、食べられない姿をさらすことへの抵抗はなかったのだろうか。

「最初はむちゃくちゃ抵抗がありましたよ。バラエティとはいえ、大食いの白田なのにこの記録はしょぼすぎると思って、こっそり胃の容量を増やして臨んでいた時期もありました。だからといって、そんなに食べられるわけでもないし、仕事で大食いする機会が減っていくにつれて、胃がどんどん縮んじゃうんですよ。

 もう抗えないなって思ったときに振り切って、今のスタイルを確立しました。今は大食いする気もないですから(笑)。食べられないのをイジられることへの抵抗感は全くなくなりましたね」

大食いできない白田がバラエティで愛される理由

 大食いができなくなってもなお、白田がバラエティで愛され続ける理由。それは規格外の強さを誇った現役時代との、激しすぎるギャップゆえだろう。

「やっぱり現役当時の記録でいったら、僕がもう最強でしたからね。何年か前、バラエティ番組で大食い選手を50人くらい集めた、“業界あるある”のアンケート番組があったんです。その時に『この中に自分より強いと思う選手がいるか』との質問があって、僕だけが『いいえ』って答えたんですよね。まあカットされましたけど(笑)。

 それくらい自負があるし、現役時代の胃の容量では誰にも負ける気はないですね。黄金時代を知っている人たちも『やっぱり白田が最強だよね』って思ってるだろうし。だからこそ今とのブレ幅が大きくて、それはそれで面白いのかな」

《つづく》

#2に続く
ジャイアント白田「大食いはボクシング。殴り合いなんです」ガチすぎるフードファイターが大食いを諦めた日「もう僕の時代じゃないなと」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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