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阪神二軍が引っ越し予定…阪神電車“尼崎駅”には何がある?「ヤクルトより早かったマジック点灯」「大阪では禁止のダンスホールがあった」

posted2022/07/04 17:02

 
阪神二軍が引っ越し予定…阪神電車“尼崎駅”には何がある?「ヤクルトより早かったマジック点灯」「大阪では禁止のダンスホールがあった」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

鳴尾浜球場で先発する藤浪晋太郎(写真は2019年のウエスタン・リーグで)。阪神の二軍が移転する尼崎には何があるのか?

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鼠入昌史

鼠入昌史Masashi Soiri

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Sankei Shimbun

 阪神タイガースのファームが、鳴尾浜(西宮市)から尼崎に移転するらしい(※2025年予定)。

 これまで、若虎の聖地といったらなんと言っても鳴尾浜。鳴尾浜は武庫川の河口付近に広がる埋め立て地で、その中に鳴尾浜球場があった。電車で行こうとすれば阪神電車の武庫川線というローカル線に乗って終点の武庫川団地前駅で降りてちょっと歩く、といったあんばいだ。交通の便という点では甲子園球場の足下にも及ばず、ちょっと不便な場所である。

 だから、ということでなく、老朽化という理由もあって、若虎の本拠地は近い将来尼崎に移転する。プロ野球の各球団が、ファームの練習拠点の整備に力を入れる(つまり育成に力を入れる)傾向にあるので、タイガースもそれに倣うというわけだ。

 ただ、たとえばホークスのファームが筑後市にあったり、スワローズがいまの戸田市から守谷市に移転すると発表したり、そういうものと比べるとタイガースのファームが尼崎に移転するという事実には不思議と違和感がない。当然というか、尼崎=タイガースというイメージすらある。それはなぜなのか?

 さて、ここで質問である。皆さん、尼崎ってどんな町だと思いますか? 阪神間に暮らしている人でもなければ、だいたいの人が思い描くのは、それこそ阪神タイガース、そして尼崎出身のダウンタウンがテレビなどでしばしば語っているイメージを思い浮かべるのではないか。

 そこで実際に尼崎とはどんな町なのか。阪神電車に乗って尼崎駅を訪れた。「尼崎」と名のつく駅はJR神戸線と阪神電車それぞれにあって、お互い結構離れている(歩いて乗り継げる距離ではありません)。どちらに行ってもいいのだが、ひとまず阪神タイガース=阪神電車、ということで阪神尼崎駅である。

 梅田と神戸を結んで走る我らが阪神電車は、ほとんどの区間で高架を走る。同じく大阪~神戸間を結ぶ鉄道(阪急電車・JR神戸線)の中でいちばん海側をゆく。歴史的には1905年の開通で、JRに次ぐ歴史を持っている。都市と都市を連絡する電鉄会社としては、日本でいちばん古い老舗である。

阪神電車「尼崎駅」には何がある?

 梅田駅から10分も経たないうちに、阪神電車の尼崎駅に着いた。

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