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伊達公子と杉山愛が振り返る“日本女子テニス界の黄金時代”「先に負けるわけにはいかない」「自分が負けるのは絶対に嫌」 

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内田暁

内田暁Akatsuki Uchida

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2022/07/02 17:00

伊達公子と杉山愛が振り返る“日本女子テニス界の黄金時代”「先に負けるわけにはいかない」「自分が負けるのは絶対に嫌」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

日本女子テニス界を象徴するレジェンド、伊達公子氏と杉山愛氏の特別対談が実現した

 それから、13年――。

 今現在の日本女子選手でトップ100に居るのは、大坂なおみ、そして100位の土居美咲の二人である。その土居も、31歳。大坂が2016年にトップ100入りして以降、日本人女子でこのエリアに新たに足を踏み入れた選手はいない。

 今、自らジュニア育成プロジェクトを立ち上げた伊達は、世界における日本テニス界を俯瞰しつつ、自らに問うように言葉を紡ぐ。

「今のジュニア選手を見ていると、技術はあるのに、トップ100に入れる子すら少ない。時代が違うということではないだろうし、今の時代で出来ないはずはない。

 では、私たちに出来て今の子たちに出来ていないことは、なんだろう? 私たちには、何が有ったのだろう……?」

「時代が違う」ことを理由に挙げる人も、確かに一時はいただろう。ただ伊達が復帰し再びトップ50に入ったことで、その仮説そのものが違うことを、彼女自信が証明した。ならば、今の時代にも適応できる普遍的な因子とは、何か?

 その答えを、自分一人で見つけるのは難しいかもしれない。でも仲間たちと一緒なら、この命題を解けるかもしれない。

 そして、2021年1月。

「突然なんだけど、話を聞いてほしいことがある。会える時間あるかな?」――。

 すべては、この幾分切迫した1通のメッセージから、動き始めた。

〈#2に続く〉

「週刊テニスワールド」

公式サイト)https://www.wowow.co.jp/detail/175863
#2に続く
伊達公子と杉山愛が明かす“日本テニス界”への危機感「今の子は保証のない夢を追わない」「若さの勢いを使うべき時期って、絶対にある」

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