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《オークス》ウォーターナビレラの「1番枠」は過去20年でまさかの…人気馬たちの“厳しいデータ”「桜花賞10着でもナミュールは…」
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byPhotostud
posted2022/05/21 11:02
7番人気ながら牝馬クラシック初戦・桜花賞を制したスターズオンアース。オークスではルメールが騎乗する
桜花賞3着のナムラクレアは短距離路線に進むためここには不在。それに次ぐ桜花賞4着だったのは、昨年の2歳女王サークルオブライフ(父エピファネイア、美浦・国枝栄厩舎)だ。内枠有利のトラックバイアスとなった桜花賞では、16番枠から外々を回らされながら、上がり最速の末脚で追い込んできた。国枝調教師が早くから「マイルでも距離が足りない」と話していたように、クラシックディスタンスは望むところだ。1番人気に支持されるのはこの馬かもしれない。
桜花賞10着でもナミュールは侮れない
ほかでは、4着だった阪神ジュベナイルフィリーズ、勝ったチューリップ賞、10着に終わった桜花賞と、ここ3戦すべてで1番人気に支持されてきたナミュール(父ハービンジャー、栗東・高野友和厩舎)の巻き返しも考えられる。桜花賞で10着に敗れたのは大外18番枠が響いてのこと。それでも、勝ち馬からコンマ3秒しか離されなかった。
◎サークルオブライフ
○スターズオンアース
▲ナミュール
ナミュールは、昨年ブリーダーズカップディスタフで、日本馬による初めての海外ダートGI制覇という偉業をなし遂げたマルシュロレーヌの姪にあたる。大舞台で一発があっても不思議ではない血の力を持っている。
鞍上の横山武史も、この春は、高松宮記念のレシステンシア(6着)、大阪杯のエフフォーリア(9着)、そして桜花賞での本馬ナミュールと、1番人気に支持された馬で、悔しいレースがつづいた。
期するものがあるはずだ。この馬の単複も買いたい。