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「3連単153万円超の大波乱」NHKマイルCを制したダノンスコーピオンはダービーでも好勝負? カワキタレブリー3着は「まぐれではない」 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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posted2022/05/09 11:35

「3連単153万円超の大波乱」NHKマイルCを制したダノンスコーピオンはダービーでも好勝負? カワキタレブリー3着は「まぐれではない」<Number Web> photograph by Photostud

5月8日のNHKマイルカップ(GI)にてハイレベルな競り合いを制しGI初戴冠となったダノンスコーピオン。鞍上は川田将雅

ダノンスコーピオンはダービー出走でも好勝負?

 筆者は、この連載で昨年7月にダノンスコーピオンを取り上げたとき、この馬のダービー参戦を期待するようなことを書いた。さらに今年1月にアップされた今年の全GI勝ち馬予想では、「春はクラシック路線を進みそうだが」としたうえで、この馬をマイルチャンピオンシップの勝ち馬と予想している。ちなみに、NHKマイルカップを勝つと予想したのはドウデュース(不出走)だった。

 3歳春のうちは、距離適性より絶対能力の高さがモノを言うことが多いので、ダノンスコーピオンがダービーに出たとしても好勝負すると思われる。NHKマイルカップとダービーの「変則二冠」を達成したキングカメハメハやディープスカイを追いかける存在になるのか、それとも父が歩んだ路線を進んでいくのか。どちらにしても楽しみである。

3着のカワキタレブリーは“まぐれ”ではない

 2着のマテンロウオリオンは、際立つ末脚で勝ち馬に迫った。切れ味では父ダイワメジャーを上回っており、将来、A級マイラーになりそうだ。

 3着のカワキタレブリーには驚かされたが、デイリー杯2歳ステークスでセリフォスとコンマ3秒差の3着になっていたのだから、フロックではない。皐月賞を勝ったジオグリフと同じドレフォンの産駒。旋風を巻き起こす1頭になるかもしれない。

 1番人気のセリフォスは、やはり、これが年明け初戦だったことか響いたか。それでも大きく負けていないのだから、強い。この馬もダイワメジャー産駒だ。マイル戦線のレベルを押し上げる存在でありつづけることは間違いない。

 ハイレベルで、見応えのある、3歳マイル王決定戦だった。

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