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古田&谷繁の“サムネの強さ”に「うわっ、ずるい!」“No.1野球YouTuber”トクサンはレジェンドOBの参入をどう見ている?
text by
田中仰Aogu Tanaka
photograph bySports Graphic Number Web
posted2022/04/20 11:00
「トクサンTV」のメインキャストであるトクサン(左)とライパチ。野球YouTube界でトップを走る彼らは、プロ野球OBの参入をどう捉えているのだろうか
人気野球YouTuberの収益とは…
――スキルがついて慣れてきたとはいえ、やはり毎日更新は相当ハードだろうと察します。たまには旅行して、編集から1週間くらい離れたい、とか思わないものですか。
ライパチ ありますよ。毎日思ってます。基本的に動画のストックはゼロですから(笑)。必死に食らいついている状況は開設以来変わりません。
トクサン 間違いないですね。動画を配信して収入を得ているわけなので、まったく手は抜けないですし。続けられるだけ続けていこう、と気づけば5年半経ってました。見てくださっている方々にただただ感謝です。
――現在、チャンネル登録者数は約67万人。毎日動画を更新しているわけですが、参考までに、どのくらいのスタッフに給料を払えるものなんですか。
トクサン ざっくり言うと、たぶん7人くらいは食べさせられるくらいですね。
――7人! すごいですね。
トクサン いや、正直よくわかりません(笑)。
ライパチ あまり裏事情を世に出すと生々しくなっちゃう。
トクサン (笑)。
――このまま登録者数を伸ばしていき、いずれは100万、200万人を目指すと。
トクサン いや、まったくそこまで考えてないですね。5年半前とやっていることは変わらないですし、少しずつ積み重ねてきて、気づけば増えていた、という感覚なので。
ライパチ 実際、動画を再生していただく視聴者のなかで、チャンネル登録者は4割くらいなんですよ。残り6割は、レコメンド表示からたまたま再生する、というケースで。だからチャンネル登録数=再生数、というわけでもなくて。「登録者数・◯万人」に価値はあるんですけど、そこまで重きは置いてないですね。
トクサン ひとつ思うこととすれば、何十年後かに振り返った時、YouTube上で歴史に残るぐらいは頑張っていきたいな、と。将来、野球の動画を毎日配信し続けた「トクサンTV」というチャンネルがあった、と振り返られるような。しかもそれが、何者でもない「草野球好きの会社員」による動画ってところが、パンチが効いていてかっこいいじゃないですか。
<後編へ続く>