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「プロにならなくてよかった、とまでは思いませんが…」 “元ドラフト候補のYouTuber”トクサンが語る「部活で野球漬け」の反動とは

posted2022/04/20 11:01

人気野球YouTuberのトクサン（左）と相棒のライパチ。いまも白球を追いかける彼らが語った「野球を嫌いにならない」ためのポイントとは

text by

田中仰Aogu Tanaka

PROFILE

photograph by

Sports Graphic Number Web

チャンネル登録者数67万人を超える人気野球YouTuberのトクサンは、名門・帝京高校を卒業後、創価大学野球部で活躍した“野球エリート”として知られている。大学4年時にはキャプテンを務め、ドラフト候補にもあげられたが、プロ入りは叶わなかった。一方、「トクサンTV」で相方を務めるライパチは、本人も認めるように経歴や技術には特筆すべき点のない“一般的な草野球選手”だ。彼らはなぜ野球を続け、「仕事」にすることができたのか。それぞれに挫折を味わったふたりの言葉から、“野球の本質的な魅力”に迫った。（全2回の2回目／前編へ）

――トクサンの出身高校は東東京の名門・帝京。昨年勇退された名将・前田三夫監督（現・名誉監督）の指導を受けていたんですよね。

トクサン　卒業後も定期的にお会いしていたんですが、退任されてから、コロナ禍もあってまだうかがえてないんです。僕がYouTuberであることは知っているみたいですけど。

ライパチ　実は、卒業生でもない僕は会いました。昨年トクサンの結婚式があって、余興のVTRのために、前田さんのところにインタビューを撮りに行ったんですよ。はじめてお会いしたんですが、いろいろと思い出話を語っていただきました。撮影の際は、わざわざユニフォームを着ていただいて。サービス精神旺盛な方でした。

トクサン　世間では“鬼監督”のイメージかもしれませんけど、普通の優しいおじさんですよ。いや、もうおじいちゃんか（笑）。