「ここでゴールを…」「まだ葦人の実力的に無理です」大ヒット漫画『アオアシ』担当編集が明かす作者との“アツいデュエル”の瞬間

※インタビュー中で作品の内容に触れている箇所がございます。未読の方はご注意ください。

本田圭佑、柴崎岳…登場人物のモデルになった選手たち

――『アオアシ』には敵・味方を問わず印象的なキャラクターが数多く登場しますが、それぞれモデルになった選手はいるのでしょうか？

今野　小林先生のなかでこのキャラがあの選手で……と明確に決まっているわけではないと思いますが、大まかにはいます。東京エスペリオンユースで葦人の壁として立ちはだかる阿久津渚のメンタルの強さは、本田圭佑選手を参考にしているそうです。とはいえ、あくまでもキャラクター性のモチーフということで、必ずしもプレースタイルやポジションがモデルと一致しているとは限らないみたいですね。

圧倒的な実力と口の悪さで読者に強烈なインパクトを与えたDF阿久津渚　©小林有吾／小学館

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　具体的なところで言うと、青森星蘭のボランチの北野蓮は柴崎岳選手（レガネス）がモチーフです。母校の青森山田高校を取材して、当時の柴崎選手の印象的なエピソードを元にキャラを膨らませていると聞いています。同じ青森星蘭の羽田琉騎は、神谷優太選手（清水エスパルス）です。ユースを辞めて青森の高校に入り直した、という経歴が印象的だったようです。

青森星蘭高校のMF北野蓮は柴崎岳をモチーフにしているという　©小林有吾／小学館

　他にも、日本とナイジェリアのミックスルーツである船橋学院のトリポネ・ルフィンのキャラを作り込む際には、オナイウ阿道選手（トゥールーズ）に話を聞いていました。つい最近登場した東京エスペリオントップチームの司馬明考については、中村憲剛さん（元川崎フロンターレ）に具体的なエピソードをたくさん頂いています。もちろん漫画的な表現にしている部分はありますが、取材で得た事実をベースにしていることが多いので、キャラクターに深みやリアリティが生まれるのだと思います。

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