甲子園の風BACK NUMBER
都内有数の進学校・平日練習は最大3時間もセンバツ4強… イチローも称えた國學院久我山の「考える野球」、「うるさいくらい」の対話力
text by
間淳Jun Aida
photograph byHideki Sugiyama
posted2022/04/06 17:00
ベスト4に入った国学院久我山。進学校が見せた躍進は新鮮味に溢れた
アルプススタンドへの挨拶を終えた尾崎監督は選手を集めた。
「夏にピークを合わせてチーム作りをしています。春は最高の戦い方、結果を残してくれました。点差が離れた結果だけでダメと思わず、絶対に夏に帰ってくると甲子園球場内で思ってほしいんです」
「格上の相手にどうやって勝つか」
指揮官の意図を選手も理解している。主将の上田が語る。
「守備位置を考えてアウトを重ねるスタイルは通用したと思います。相手が嫌がるプレーをする大切さも分かりましたし、各自が自分の役割に徹することができました。格上の相手にどうやって勝つか、チームとして夏に向けてやっていきたいです」
夏に向け、國學院久我山が重視する最初のミーティング。歴史を刻んだ余韻には浸らない。新たな目標を設定し、次への一歩を踏み出している。
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