川瀬　ただ、決勝の順位だけは読めないですね。誰が出てくるかまでは、ある程度、読めるんですけど。モグライダーさんがトップ出番だったとはいえ、8位ですから。自分の順位よりもショックやったかもしれない。おれら勝っちゃってるやん、って。1点ですけど。

――モグライダーが637点、ゆにばーすは638点でした。でも、今年の予選のゆにばーすのウケ方はすごかったですね。2人の熱量がびんびん伝わってきました。

川瀬　決勝では、それが伝わり過ぎちゃったんでしょうね。暑苦しいって思われちゃったのかもしれない。

はら　私も（自分のカラーを）出し過ぎたかも。それで、お客さんもアチチ、って。

――やはり決勝は予選とは勝手が違いましたか。

川瀬　（客の反応の）返りが遅かったんですよね。決勝の動画も確認したんですけど、僕らは、予選とほぼ変わらないテンション、テンポやった。今思えばですけど、もうちょっと様子を見ながら入ればよかったのかな。ただ、僕ら、今回はツカミに自信があったんで、あそこからけっこう勢い付いちゃうんですよ。

――登場したとき、はらさんが拍手を要求してさんざん客席を盛り上げて「せーの」チャ・チャ・チャで締める。そこから急にテンションを落として「悩みあんだけど」って入るところですよね。あれは「鉄板」でした。

川瀬　堅かったですね。ノンスタ（NON STYLE）の石田（明）さんにも、あのツカミさえあれば何とかなる、って言われてたので。

――あのツカミは、あのネタ限定なのですか。

川瀬　相方に悩みがあるネタであれば。でも漫才のボケ（役）って、だいたい悩みがあるんですよ。

松本さんの「なんでオレ88点なんかな」への本音

――決勝でも、あそこはばっちりハマってましたもんね。そうしたら予選のままの感覚で走り始めてしまいますよね。

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