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松本人志のM-1審査コメント「うまくなってますね…なんでオレ88点なんかな」ゆにばーすは本音でどう思った?「ホメ方むずいときのワード」
posted2022/04/03 17:00
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Miki Fukano
3年ぶり3度目の決勝となったゆにばーす。「M-1で優勝出来たら、自分は引退する」と公言してきた川瀬名人(37歳)。638点で6位だった大会をどう振り返るのだろうか(全3回の1回目/#2、#3へ)。
「優勝候補はモグライダーだと思っていた」
――モグライダー、ランジャタイと、注目の初出場組が続いたあとの3番手でした。癖のあるコンビが続いただけになかなかタフな順番にも思えましたが、いかがでしたか。
川瀬 ランジャタイさんは、もともと優勝する気、そんなないんですよ。そういう意味でいうと、いい空気ではありましたけどね。悪いなという感じでもなかったですよ。順番でいうと、僕はモグライダーさんがトップになることが(自分たちの)優勝の条件だと思っていたので、そこはハマったなという感じもありましたし。
――なぜ「モグライダー1番手」が優勝の条件なのですか。
川瀬 優勝候補はモグライダーだと思っていたんで。これは僕の考えというより、けっこうみんな思ってたことだと思います。トップだったら、ウケるウケないにかかわらず、本来の点数より低いことは確定するので。だったら、勝てるかな、という感じがしていました。甘かったですけど。
――モグライダーは、予選中、川瀬さんがずっと褒めてくれていて、「今年は決勝行きますよ」と言ってくれていたと話していました。
川瀬 僕は5月ぐらいの段階で決勝に行けるかどうか当てられる自信があります。ここの組は行くやろな、と。インディアンスさんが2019年、初めて決勝に行ったときも当てましたから。
――それもインディアンスが話していました。インディアンスのファンの前で「今年は絶対、決勝に行きます」と言ってくれたと。ちなみに、ランジャタイも、今回は来るだろうなと思っていましたか。
川瀬 ランジャタイはわからなかったですね。そこまでライブとかで一緒になることがなかったというのもあるんですけど。でも、前回の敗者復活戦から、支持率をじわじわと上げてきていましたからね。
――ランジャタイは2020年の敗者復活戦で最下位になりましたけど、それを逆手にとって、全国的な知名度を一気に上げた印象がありましたよね。
川瀬 あのあと、マヂカルラブリーさんが出ている番組とかにもめちゃめちゃ呼ばれていたので、客もかなり「ランジャ慣れ」していたんだと思います。準決勝ですら、ホーム感がありましたから。
「あのツカミさえあれば何とかなる」
――決勝のお客さんも完全にランジャタイを受け入れていました。