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新日本の“最優秀外国人”スコット・ノートンが明かした「ワイフと電話で号泣した日」…『水ダウ』で野性爆弾くっきーが替え歌、愛される理由
posted2022/03/30 11:00
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
AFLO
今年旗揚げ50周年を迎えた新日本プロレスが今から20年前、2002年5・2東京ドームで創立30周年記念興行を開催した際、30年の歴史での「最優秀外国人レスラー」表彰を行なったが、誰が選出されたか憶えているだろうか。
タイガー・ジェット・シン、スタン・ハンセン、アンドレ・ザ・ジャイアント、ハルク・ホーガン、ビッグバン・ベイダーなど、候補となる名前はたくさん挙がるだろうが、その時に選ばれたのは“超竜”スコット・ノートンだった。
新日本プロレスに歴史を刻んだ“超竜”スコット・ノートン
この選出には、2002年当時も疑問の声がなかったわけではないが、ノートンは1990年の初来日以降、新日本のトップ外国人レスラーとして10年以上にわたって活躍。IWGPヘビー級とIWGPタッグの2大王座を獲得し、伝説のユニットnWoの一員として蝶野正洋率いるnWoジャパンとともに一世を風靡するなど実績は充分。
また、2021年12月に放送されたTBS『水曜日のダウンタウン』内の企画「替え歌最強トーナメント」で野性爆弾くっきーが、『うっせえわ』の替え歌で「腕、腕、腕がぶっといスコット・ノートン最強です!」と熱唱。若い視聴者や観覧客を置いてけぼりにしながら、40代以上の爆笑をさらっていたが、やはり90年代の新日本を見ていたファンにとって、ノートンは思い出深い存在なのだ。
印象的だった、太すぎる腕と厚すぎる胸板
スコット・ノートンといえば、太すぎる腕と厚すぎる胸板を持った巨大冷蔵庫のような肉体を誇るビジュアルインパクト抜群のプロレスラー。もともとアームレスリングの世界チャンピオンであり、シルベスター・スタローン主演のアームレスリング映画『オーバー・ザ・トップ』にもアームレスラー役で出演している。