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「動くと眼球が落ちちゃう」大怪我から復活…“デカくて飛べる”ジェイク・リーが掲げた野望「全日本をもっと上に持っていってやる」
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2022/03/27 11:00
3月21日、橋本真也の「爆勝宣言」などで知られる作曲家・鈴木修の演奏に乗って入場したジェイク・リー
自身を欠場に追い込んだ本田竜輝のことも、リーは冷静に見ているようだ。本田はTEのメンバーで、今はちょっとした悪童ぶりを見せているが、何をしたいのかは見えてこない。
「彼なりに考えているのはなんとなく伝わってくるけれど、話して何が本心なのか確認したい。オマエなんのためにプロレスやってるの、って。そのオマエの『なんとなく』という部分を汲み取って、芦野(祥太郎)が受けてやっているのかな。芦野に感謝しろよ。オマエが後輩だからだろう」(リー)
大田区大会でも本田は芦野に向かって行ったが、これでもかとばかりに投げ飛ばされてKOされた。
「ヒールでもベビーでもない。オレはジェイク・リー」
兎にも角にも、ジェイク・リーはリングに帰ってきた。新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の最終日となった21日、「戴冠の定義」が流れるなか、人差し指を突き上げた。
「オレはヒールって位置付けられているけれど、ヒールでもベビーフェイスでもない。結果がすべて。勝ったヤツが正義。オレはジェイク・リーです。全日本プロレスの50周年をより盛り上げる男だ。オレの活躍ぶりを見てほしい」
リーは必然的に、三冠王座をめぐって王者の宮原と戦うことになる。同日、石川修司に勝って三冠王座を防衛した宮原は、「本物のプロレス」を掲げた。
「本物とはなんなのか、見ていたらわかるよ。本物かそれ以外か、体で銭がとれなきゃいけないんだよ。オレはそうやって育ったからな。体でメシが食えるんだ。それが本物だ」
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