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元プロ野球選手は「フォロワー29万人」をどう活かす? “可愛すぎるスラッガー”谷口雄也がファイターズ新球場“PR担当”へ転身した理由
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byH.N.F.
posted2022/03/25 11:06
昨季限りで現役を引退し、現在は2023年に開場する新球場のPR業務に奔走する谷口雄也氏
谷口氏といえば引退直後、自身のツイッターで「選手の戦力外予想をするのはやめてほしい」と発言し、話題になった。谷口氏自身も、心無いリプライやダイレクトメッセージに胸を痛めた経験があるという。
嫌な思いをする機会も多かった谷口氏は、選手を引退する前と、引退したあとでSNSに対する考え方は変わったのだろうか。
「私のツイッターは、最近はちょっと、球団がこんなことをしますとか、やらしい投稿が多いと思うんですけど(笑)。PRの仕事をするようになった以上、チームや新球場をPRするためにSNSを使って、自分のファンさえも取り込んでしまおうという思いでやっています。ただ、何がSNSを見ている人の関心を引くかという部分は、とても難しいんだなと最近は感じています」
たとえば選手絡みの話題は閲覧数が伸びるが、アカデミー事業のような普及に関わるツイートはなかなか数字が伸びなかった。伝えたいことをどう伝え、どう関心を引くか考えることが、今後のSNS活用の課題だと谷口氏は語る。
「もっともっと、うまく伝えることができないかなとか、そういうことはすごく考えるようになりましたね。どうしたらリンク先まで飛んでもらえるのか、見ている方の興味とか好奇心をいかに引き付けられるかを考え中です」
一つ一つ、考えて試したことが徐々に閲覧数に繋がったときに現在の仕事でのやりがいを感じるという。