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大谷翔平の“右翼起用”がポストシーズン進出のカギに? 米国で出回る“怪情報”「開幕は4月中旬。162試合はやらない」 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2022/02/20 11:03

大谷翔平の“右翼起用”がポストシーズン進出のカギに? 米国で出回る“怪情報”「開幕は4月中旬。162試合はやらない」<Number Web> photograph by Getty Images

今季は162試合を行わないとの情報も出回るMLB。好調を保つ大谷への影響は…

試合数の減少は大谷にどんな影響?

 気分を入れ替えよう。

 仮に150試合ほどの公式戦となった場合、レギュラー野手は50から60打席ほどを失うことになる。ローテーション投手ならば2、3試合の先発機会減になる。

 そこで考えた。

 日本の至宝、全野球ファンの夢を背負う大谷翔平の二刀流はどうなるのだろうか。「50本塁打、二桁勝利」は期待できるのだろうか。結論からいえば、彼ならば十分に可能だと考える。

 減少する打席数は両リーグDH制が決定したことで補えるし、先発機会も150試合前後ならば、昨季程度の23試合は見込めるだろう。個人成績に関しては、150試合程度でも期待はできる。

エンゼルスの鍵は「右翼手・大谷」の先発起用

 ならば、大谷の悲願であるチームのポストシーズン進出は可能であろうか。ポイントは「右翼手・大谷」の先発起用にあると思っている。三刀流の実現こそが、10月の戦いへ必要な戦略ではないか。

 ジョー・マドン監督は昨季終了時、大谷の起用についてこんな発言をした。

「来季も今季同様になるだろう」

 現状で大谷の二刀流起用は「打者ありきの投手起用」だ。打者としての起用が続く中に先発投手としての登板機会がある。チームが勝利を重ねるためには、大谷の出場試合数が多ければ多いほどいい。投手優先、中5日での起用となれば、リカバリーのため登板間の休養が必要となってくる場合も多くなる。チームの総カロリーを増やすためには打者優先出場の中での投手起用。昨季の起用法にはこんな意図があったと感じる。

【次ページ】 トラウト、レンドンとの“DHのシェア”の重要性

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