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高橋藍「イタリアで春高バレー見ていました」高校生の“海外志向”にびっくり!? 石川祐希との日本人対決には「負けません(笑)」 

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高橋藍

高橋藍Ran Takahashi

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posted2022/01/31 11:05

高橋藍「イタリアで春高バレー見ていました」高校生の“海外志向”にびっくり!? 石川祐希との日本人対決には「負けません(笑)」<Number Web> photograph by elwinga

初めて海外でお正月を過ごしたという高橋藍。イタリアで春高バレーの映像を見て、2年前の優勝を懐かしそうに振り返った

 高校生で出場した春高からまだ2年しか過ぎていないのに、今はイタリアにいる。自分でも信じられないと思うこともありますが、毎日の練習、試合、味わうすべてがハイレベルな刺激しかない世界で、感じること、学ぶことは数えきれないほどにあります。

 レオン選手のサーブに度肝を抜かれたペルージャ戦でも、審判のジャッジ1つに対しても選手は真剣で、誤審だと思えば徹底的に抗議する。イエローカードが出ることも恐れず、とにかく「この1点は絶対落とせない」とばかりに、食らいつく。それは1点の重みを知り、その1点で負けることもあり、その1点に人生をかけているから。1つのプレーにものすごく喜ぶし、同じように1つのプレーでめちゃくちゃ悔しがる。ケンカになるぐらい言い合ってでも、勝つこと、結果を残すことにこだわる。バレーボールで生きていく以上、それぐらい魂を込めなければダメだ、と感じさせられました。

 もちろんそれは外国の選手だけでなく、イタリアでプレーする日本人も同じ。石川選手はまさにその象徴です。

 僕も石川選手から何度も「海外へ行って意識が変わった」と聞かされ、実際にイタリアでプレーする石川選手は感情も露わにするし、本当に力強くて頼もしい。学生時代からイタリアで6シーズンプレーして、ミラノというトップクラブでスタメンを張る、世界と渡り合う選手です。まだまだ、今の自分では石川選手に追いついていないことはわかっていますし、大きな目標であることに変わりはありませんが、同じステージで戦う以上は負けたくない。

2月には石川との日本人対決も?

 2月には石川選手がいるミラノと対戦します。まず会えること自体が楽しみなのですが(笑)、対戦できるのは本当に楽しみで、できるならこの試合はスタートから出場できるように頑張りたい。もし自分もコートに立って対決することができたら、1本目のサーブは絶対に石川選手を狙うし、石川選手が僕を狙って来ても絶対に(レシーブを)返したい。バレーボールはチームスポーツですが、この機会だけは、1対1の対決では石川選手に絶対負けたくない。いや、負けません(笑)。

 少しずつ試合出場の機会も増えてきたので、これからもできる限りアピールしたいですし、イタリアでも変わらず自分らしく、堂々とプレーしたい。急激な成長を遂げるのは難しいかもしれませんが、まずは1つ1つ、1試合ずつ、どんな相手にもひるまず自分の力を出したいですね。

 日本でも、海外でも、たくさんの方が応援して下さっていることは本当にありがたいですし、その応援に応えるのはどんな状況でも頑張る姿を見せること。堂々としたプレーを見せ続けて、戦う姿勢を伝え続けることだと思うので、もっと強くなれるように、新しいことへの挑戦を恐れず、ブレずに頑張ります。石川選手との日本人対決、イタリアの方々はもちろん、日本の皆さんも楽しみにしていて下さい!

(構成/田中夕子)

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