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いてまえ打線の7番・川口憲史、選手時代は“お酒を飲んでた”時間に起床→パン作りの今…01年“近鉄最後の優勝”は「今でもふと思い出す」 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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posted2022/01/25 11:02

いてまえ打線の7番・川口憲史、選手時代は“お酒を飲んでた”時間に起床→パン作りの今…01年“近鉄最後の優勝”は「今でもふと思い出す」<Number Web> photograph by Kotaro Tajiri

近鉄最後のV戦士で、現在は故郷の福岡で人気ベーカリーを営む川口憲史さん

ホークスジュニアアカデミーの講師も

 生活スタイルは現役時代と真逆になった。22時には床に就く。ナイター中継も序盤だけ少し見る程度だ。

 だが、野球とのかかわりを絶っているわけではない。むしろ、野球人としての活動とパン作りを両立させている。現在は社会人・KMGホールディングス野球部のコーチを務めている。以前は西南学院大学のコーチだった時期もあった。

 さらにもう一つ。福岡ソフトバンクホークスが運営するNPO法人ホークスジュニアアカデミーでも講師を務めており、中学生硬式と小学生軟式をそれぞれ指導している。興味深いのがホークスのユニフォームもしくは球団公式のウェアを着用している点だ。

「近鉄時代にマネージャーを務めていた福地(経人)さんがホークスの球団職員になっていて、声をかけて頂いたのがご縁です。やっぱり福岡出身なので現役の頃にホークスでプレーしたかったのが本音です。じつは近鉄の頃にトレード話があったと噂で聞きましたが、実現しなかった。今このような形でホークスのユニフォームを着ているのが不思議です」

 プロ野球で指導者をしたいとの夢も――。

「それはやはり、あります。もう一度戻ってみたい世界です」

 野球アカデミーに出向くのは日曜、月曜の夜。いずれも自宅から1時間以上かかる福岡県筑後市だ。もちろん翌日も日の出よりずっと早く起きてパン作りに励む。

 周りから見れば多忙を極めている。だけど、川口さんは充実の日々を心から楽しんでいるようだった。

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