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藤井聡太竜王がドキドキ気味なのをフォローする羽生善治九段が優しい… 観る将マンガ家が描く《将棋ハイライト/12月》
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph byJunsei Chida(illustration)
posted2022/01/06 11:01
観る将マンガ家・千田先生が描いた「12月の将棋ハイライト」。2021年のイラストは関連記事からもご覧になれます!
2022年初頭の将棋界の見どころは?
(3)2022年も将棋界は見どころいっぱい
最後に、今年の直近の見どころについて描いてみました。
真っ先に注目するのは、1月9日から始まる王将戦です。冬将軍こと渡辺王将の意地を見られるのか、藤井竜王の最年少「五冠」か――大注目です。なお渡辺名人は2月から永瀬王座との棋王戦が始まりますし、10代後半~20代前半の「藤井世代」も注目です。
・服部慎一郎四段(22歳)がC級2組全勝中
・将棋オールスター参加の古賀悠聖四段(21歳)
・伊藤匠四段(19歳)が王位リーグ入り
彼らに立ちはだかりつつ、リベンジに燃えている棋士も多いはずです。その象徴は豊島九段と斎藤八段でしょう。令和初の「竜王名人」となった豊島九段はタイトルを失ったとはいえ、冒頭に取り上げた渡辺名人との激闘、そして藤井竜王を下してのJT杯連覇など、不屈の精神に心打たれます。さらには前期名人戦に挑戦しながらも渡辺名人の前に敗れた斎藤八段も、ここまでA級6戦全勝。
若き力や指し盛りの中堅に対して、順位戦A級に所属する佐藤会長や羽生九段がどんな円熟の一手を見せるか。そして女流タイトルでも1月16日から里見女流名人と伊藤女流三段が相まみえます。
見どころばかりの将棋界、全力で応援しつつこの目に焼き付けていきます!(構成/茂野聡士)
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。