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「これは現実なのか」歴代バロンドール受賞者が選ぶU21最優秀選手、バルサの魂を継ぐスペイン代表ペドリ19歳が語るカンプノウの高揚 

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posted2021/12/30 17:02

「これは現実なのか」歴代バロンドール受賞者が選ぶU21最優秀選手、バルサの魂を継ぐスペイン代表ペドリ19歳が語るカンプノウの高揚<Number Web> photograph by L’Équipe

21歳以下の最優秀選手に贈られるコパ・トロフィーを抱いておどけるペドリ。過去2回の受賞者はムバッペとデリフト

バルサに来たときのことを話してくれるか?

質問者=エジミウソン/現役時代はバルセロナに所属したブラジル代表選手。ペドリの一族と親しい

 最初は少し難しかった。僕がバルセロナに来たのはチームがCLのファイナル8(2020年夏、リスボン)を戦っているときで、一緒に練習したのは同じく新加入のフランシスコ・トリンコン(現在はウォルバーハンプトンにレンタル移籍)とマテウス・フェルナンデスのふたりだけだった。ちょっと特別で予想していなかった状況だった。新しいクラブにサインしたときには、そんなことになるなんて普通は考えない。だからチームの全体練習に合流するときには、ちょっと神経質になっていた。でもそのときに、メッシやブスケッツ、ジョルディ・アルバといった中心選手たちが温かく迎えてくれた。僕も新しい世界に足を踏み入れたと実感できた。

 スタメンではなくサブに回されるのではという恐れよりも、日常生活の方が問題は多かった。ラスパルマスでは街中で声をかけられて、写真を一緒に撮ったりはしない。そんなことは一度もなかった。ここではそれが頻繁にあって、たちまち人だかりができる。僕は自分がスターになることに躊躇いがある。「どうして彼らは僕と写真を撮りたがるんだ?」といつも思っているよ。

生活で一番大きく変わったことは何か?

質問者=エリック・ガルシア/バルセロナとスペイン代表のチームメイト

 すべてだ。違うかな? 僕はラスパルマスで静かに暮らしていた。そして今ここにいる。バルサは僕の夢のクラブで、僕はバルセロナという街を何も知らない。すべてはあっという間だった。最初のシーズンで、僕は多くの試合に出場した。僕のルーティーンのすべてが変わった。今、僕はここで兄と暮らしている。彼は僕が生きていくうえで欠かせない存在だ。

 精神的には落ち着いている。僕はもの静かな性格で、そこは変わっていない。家では静かに過ごすのが好きだ。出不精でもある。いずれにせよバルセロナでの生活には満足している。とてもクールな街で、ここにはすべてがある。特にビーチが僕には重要で、ビーチの無い暮らしは考えられない(笑)。すべてに満足しているけど、とりわけ気候が素晴らしい。寒さが大の苦手だから、ここ以外だとプレーが難しいかも知れないからね。

<後編に続く>

#2に続く
《メッシ、デブライネらが質問》U21最優秀選手、バルセロナのスター候補ペドリが全部答えた19歳の素顔「家ではきちんとできない…」

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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