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久保建英vsバルサがW杯イヤーのリーガ初戦… 年末の試合で見た「タケの身体の進化」と新星たちの奮起〈撮影者の視点〉
posted2022/01/01 11:06
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
12月18日、19日にリーガ18節のバルサvsエルチェ戦、グラナダvsマジョルカ戦を撮影しました。
この18節をもってリーガはクリスマス休暇に入りました。ただこの後も、コロナなどの影響で消化できなかったカードが数カード行われました。その一部のチームを除いては、節目の節となりました。
また日本のように年末年始での連休は一般的ではないため――19節は12月31日、1月の2、3日と年を挟んで実施されています。
18時半キックオフのバルサvsエルチェ戦は、カンプ・ノウで撮影する2021年最後のカードということもあり、試合前に最上段まで足を運んでみました。
ちょうど日が沈むタイミングで、夕焼けバックのスタジアムを撮影できました。
最前列で感じる迫力も醍醐味ですが、何度か観戦されているような方は、バックスタンド最上段からの観戦もおすすめです。メインスタンドよりもバックスタンド側が高くなっているため、記念撮影にももってこいです。
負傷欠場も超新星ペドリがゴールデンボーイ
試合前には、ゴールデンボーイを受賞したペドリがトロフィーをお披露目しました。ただそのペドリやアンス、デストなどけが人が多数いるため、シャビの采配にも注目が集まります。なお、このカードではCFに初出場のジュッグラが選ばれました。
そのジュッグラが前半16分、CKから頭で合わせてゴールを決めます。采配が的中したシャビも喜びを表します。
幸先よく先制したバルサ。その中にあってシャビはコーチングエリア最前列で指示を送り続けます。ゲームが切れた際には、ブスケッツを呼び寄せるシーンも撮影できました。
守護神のテア・シュテゲンがこちらをふと振り向いた際に撮影した画像を見ると……グローブにたくさんのトゲトゲが確認できました。
先制点から3分後の場面。ガビが中央付近でパスを受けると、ワンタッチでコントロールして相手をかわしながらターン。そのまま縦に突き進みシュート、ゴラッソで2-0とします。
前半にはエルチェが攻め込むシーンはあまりありませんでしたが、バルサのゴール前に入り込んできたボジェを撮影すると、その左袖にはカタカナで『スフィダンテ』と日本企業のスポンサー名が入っていました。
バルサは後半に入っても前線のガビ、アブデ、ジュッグラが攻め立てます。特にシャビが監督になってから抜擢されたアブデがサイドでボールを受けると、何かやってくれるという期待でスタジアムが沸いていました。
シャビがペットボトルを蹴り飛ばす姿に見た一端
シャビはその若手にも大きな身振り手振りで指示を伝えます。その姿からはどことなくペップの姿が連想されました。
そんな中、エルチェ陣内でのエルチェのスローインの際に、バルサが前線からプレスをかけたものの、逆サイドまでボールを展開されてしまうと、シャビは足元のペットボトルを蹴り飛ばして怒ります。シャビが選手に求めているものの一端が垣間見れたような気がします。