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大谷翔平「どこまで行けるのかは僕にもわかんないんですよ。それよりも…」 大絶賛される二刀流だけでなく《2022年に求めるもの》

posted2022/01/01 06:02

 
大谷翔平「どこまで行けるのかは僕にもわかんないんですよ。それよりも…」 大絶賛される二刀流だけでなく《2022年に求めるもの》<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

2021年の圧倒的な成績を「最低ライン」と語る大谷翔平。2022年にはどんな進化を見せるのか

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NumberWeb編集部

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Nanae Suzuki

雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は新春特別編として、大谷翔平と藤井聡太にまつわる言葉を2021年の名シーン写真とともに振り返ります(全2回/藤井聡太編も)。

<名言1>
結果を出すための第一歩は1年間、健康で、しっかりと自分の力を出し切るところなんだろうなと思っています。
(大谷翔平/Number1020号 2021年2月4日発売)

◇解説◇
 2021年を迎えるにあたってのタイミングで、大谷翔平への期待値がどれだけ高かったか――それを思い出せる人は意外と少ないのかもしれない。

 それもそのはず、2020年は新型コロナウイルス禍でMLBは60試合制のシーズンとなった中で、投手としてトミー・ジョン手術からの復帰シーズンとなったものの登板は2試合だけ。打者としても打率.190、7本塁打24打点にとどまった。

 しかし新シーズンを前にしたインタビューで、大谷は「健康」という言葉を使い、ケガをせずプレーし続けることがベースになると自己認識していた。大谷はこうも話している。

「選手としては『全試合出てくれ』と言われたいですし、ただ登板前日だけは気持ちを作るために休んで、1年間ローテーションを守って、バッターとしては残りの試合に全部出られれば、それが理想です」

 その大谷が1つ目の大きなインパクトを放ったのが、4月4日(現地時間)のホワイトソックス戦だった。「2番・投手」で先発すると、初回にいきなり2号先制ホームランを放つ。

 投手としても最速101マイル(163km)のストレートを投じるなど、ハイパフォーマンスを発揮。勝利投手目前の5回には本塁ベースカバーに入った際に走者と交錯して負傷退場し、誰もが心配した。しかし翌日以降も試合に出続けた。大谷が開幕に宣言した通り、ほぼ毎日「Ohtani」の名前はラインアップに記された。そしてここから、快進撃が始まっていった。

【次ページ】 監督が「意味不明(笑)」と言ったことは……

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