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スポーツ名言セレクションBACK NUMBER
大谷翔平「どこまで行けるのかは僕にもわかんないんですよ。それよりも…」 大絶賛される二刀流だけでなく《2022年に求めるもの》
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNanae Suzuki
posted2022/01/01 06:02
2021年の圧倒的な成績を「最低ライン」と語る大谷翔平。2022年にはどんな進化を見せるのか
2015年のナ・リーグのホームラン王に輝き、通算267本塁打をマークしているハーパーもその1人。リーグが違うこともあって接点はなかなかないものの「大ファン」と語って会える日を待ち遠しいとするとともに、このように「オオタニ評」を語っている。
「投打両方ができるなんて信じられません。身体能力の凄さはもちろんのこと、打者、投手両方で相手を研究しなければならなかったはず。リーグが違うので直接対決はないのですが彼がテレビに出たら目が離せないんです」
どこまで行けるのかは僕にもわかんないんですよ。それよりも
<名言4>
どこまで行けるのかは僕にもわかんないんですよ。それよりも、勝たないといけない。チームが勝つことによって、僕が二つをやることの有用性を示せるのかなと思うので、大事なのはそこですかね。
(大谷翔平/Number1040号 2021年11月18日発売)
◇解説◇
打者:138安打46本塁打100打点103得点26盗塁 打率.257
投手:9勝2敗(23試合先発)130回1/3 156奪三振 防御率3.18
満票でのMVPに輝いた大谷の2021シーズンの主な成績だ。改めて見ても、片方の成績だけでもメジャーで成功したと言えるのだが……。
「その数字は自分にとってのこれからの基準になると思っています」
もう1つ、大事にしている指標について触れた。
「ホームランの数字で言えば46ですけど、僕が大事に考えているのはOPS(出塁率+長打率)なので、今年は“千(1.000)”行きたかったな、と思っています(出塁率.372、長打率.592でOPSは.965だった)」
強打者ぶりを示すOPSという、メジャーでは一般化した指標を大谷は持ち出した。シーズン終盤戦に“四球攻め”を味わったが、OPSに関わる出塁率がアップし、相手バッテリーが大谷を一流打者と認めた証拠であると捉えれば、決して悪いことではないだろう。
何より、大谷にとっていちばん大事にしていることは目先の数字ではない。「勝つこと」だ。野手と投手、両方でチームの主力としてプレーする。圧倒的な才能が、これまでなかったチームへの貢献になると、大谷は考えているのだ。
2021年のエンゼルスは打撃ではトラウト、レンドーンといった主軸が負傷離脱し、リリーフ陣が打ち込まれる場面が多いなど苦戦を強いられた。主力の戦線復帰と補強でチームを再構築できるか。エンゼルスが勝利を積み重ね、二刀流がさらに輝けば……映像や写真で大谷の笑顔をもっと見られるはずだ。<藤井聡太編に続く>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。