「世界でも通用するのでは」新ダート王者・テーオーケインズが見せた“6馬身差の圧勝劇”…一方ソダシの敗因は？《チャンピオンズC》

　ダートGIでこれほどの圧勝劇が見られたのはいつ以来だろう。新たな砂の王者の勝ちっぷりは、あまりにも強烈だった。

　第22回チャンピオンズカップ（12月5日、中京ダート1800m、3歳以上GI）で、松山弘平が騎乗した1番人気のテーオーケインズ（牡4歳、父シニスターミニスター、栗東・高柳大輔厩舎）が2着を6馬身突き放して優勝。JRA・GI初制覇（地方交流GIを含めると2勝目）を遂げた。一方、芝との「二刀流制覇」を目指した白毛の女王ソダシは12着に終わった。

勝負の分かれ目は“スタート”

　コントレイルが制したジャパンカップ同様、勝負の分かれ目はスタートにあった。

　ダノンファラオがゲート内で暴れたため、他馬は発走まで少しの間待たされることになった。前走のJBCクラシックでゲートの出がスムーズではなく4着に敗れたテーオーケインズは後入れの偶数枠（6番）だったとはいえ、ストレスのかかる時間が長くなることはマイナスだった。

　それでも、ゲートが開くと、まずまず速いスタートを切った。

「スタートで待たされても、しっかり出てくれました。厩舎で練習をしてくれていたのがいいほうに結びついたと思います。馬がよく我慢してくれました」

　そう話した松山が乗るテーオーケインズは、内と外の馬を先に行かせ、好位の5、6番手につけた。

ソダシが単騎逃げの形に

　ハナを切ったのは、1枠1番から出たソダシだった。1、2コーナーを回りながら後続との差を少しずつひろげ、単騎逃げの形に持ち込んだ。

初ダート挑戦となったソダシ

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　向正面で、ソダシは1馬身半ほどのリードを保って先頭を進む。

　テーオーケインズは、そこから3馬身ほど離れた好位を、掛かり気味の手応えで進んでいる。

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