ソダシはなぜ負けたのか？

　2着は道中後方に控えた昨年の覇者チュウワウィザード、3着は先行した14番人気アナザートゥルースだった。

　2番人気のソダシは前述したように12着に終わった。2番手につけたインティが4着に残っていることからも、この馬が引っ張った1000m通過1分1秒4という流れは先行馬にとってキツいものではなかったはずだ。

　前走の秋華賞では待機所から動こうとしなかったので、今回は待機所に行かずにゲートに向かわせるなど工夫し、いいスタートを切ったのだが、結果が出なかった。

　騎乗した吉田隼人が「力のいる馬場で、古馬の牡馬が相手で差が出た」とコメントしていたように、やはり、初ダートでいきなりGIというのは厳しかったのか。レース後の息の戻りはよかったようなので、消耗したわけではなく、メンタル面の問題かもしれない。

　道中で揉まれたり、砂を被ったりしてどうなのかを試すこともできなかったので、この一戦だけでダート適性を見極めるのも難しいが、吉田は「ゲートを出てからのスピードの乗りはよかった」と話している。巻き返しに期待したい。