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《チャンピオンズC》ソダシのダート初挑戦の“不安要素”とは…問題はコースではなく、シラユキヒメ一族の“極端な特徴”!?
posted2021/12/04 11:05
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph by
JIJI PRESS
4頭のダービー馬が競演し、コントレイルが有終の美を飾った先週のジャパンカップの売上げは215億573万2400円で、前年比78.8パーセントにとどまった。注目度では、3頭の三冠馬が争った昨年のほうが上だった、ということか。
しかし、今週末の第22回チャンピオンズカップ(12月5日、中京ダート1800m、3歳以上GI)は、間違いなく、昨年を大きく上回る関心を集めるだろう。
それは、「真っ白なアイドル」ソダシ(牝3歳、父クロフネ、栗東・須貝尚介厩舎)が出走するからだ。
ソダシは「アイドル」から「女王」の風格に
ずいぶん前から冠になっているので「アイドル」と書いているが、そう表現するのが失礼に思われるほどの実績を残しており、女王らしい風格も出てきた。
昨年、阪神ジュベナイルフィリーズで白毛馬初のGI制覇を果たし、2歳女王の座についた。それ以来となった桜花賞をコースレコードで制し、白毛馬によるクラシック初制覇を達成。デビュー以来無傷の5連勝で桜の女王になった。白さと美しさで目立っていたが、それ以上に讃えられるべきは、そのとてつもない強さだ。
オークスは、距離が長かったのか、8着。初めての敗北を喫する。
古馬との初対決となった次走の札幌記念では、のちにブリーダーズカップフィリー&メアターフを制するラヴズオンリーユー(2着)、マイルチャンピオンシップの覇者ペルシアンナイト(3着)、グランプリホースのブラストワンピース(5着)らを相手に、4角先頭の堂々たる競馬で押し切った。