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《チャンピオンズC》ソダシのダート初挑戦の“不安要素”とは…問題はコースではなく、シラユキヒメ一族の“極端な特徴”!?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byJIJI PRESS
posted2021/12/04 11:05
前走・秋華賞では10着に敗れたソダシ。ダート初挑戦での巻き返しなるか?
相手は「怖くなってくる」ほどの顔ぶれだが…
ただひとつ心配なのは、ダート初戦がGIIIだった父とは違い、初めてのダート戦が、いきなり砂の猛者相手のGIとなることだ。
わかっていたことではあるが、メンバーを吟味すればするほど、ソダシの立場になると、怖くなってくる。
昨年の覇者チュウワウィザード(牡6歳、父キングカメハメハ、栗東・大久保龍志厩舎)、中京ダートでは3戦全勝のオーヴェルニュ(牡5歳、父スマートファルコン、栗東・西村真幸厩舎)、フェブラリーステークスを勝ったカフェファラオ(牡4歳、父アメリカンファラオ、美浦・堀宣行厩舎)のほか、勝ってもおかしくない馬が何頭もいる。
◎ソダシ
○カフェファラオ
▲オーヴェルニュ
ソダシは、騎手が白帽を被る1枠1番を引いた。これは吉兆か。
中京ダート1800mのゲートは直線の上り坂にあるので、ときおり、脚を滑らせて出遅れる馬がいる。前走、ゲート入りの前後がスムーズではなかっただけに気になるが、先週のコントレイル同様、そこさえクリアすれば、おのずといい結果がついてくるはずだ。
中央・地方の統一グレードが制定された1997年4月以降、芝とダートのGIを制して二刀流王者となったのは、父クロフネを含めて5頭。
6頭目の栄冠を目指し、ソダシらしい、「つよ美しい」走りを見せてほしい。