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「やっぱり日本人はナメられているじゃないですか」堀口恭司タイトルマッチ直前に語るベルト奪還への思い…最終調整は“空手”?

posted2021/11/23 11:01

 
「やっぱり日本人はナメられているじゃないですか」堀口恭司タイトルマッチ直前に語るベルト奪還への思い…最終調整は“空手”?<Number Web> photograph by RINZIN FF Susumu Nagao

12月3日、RIZIN王者としてBellator世界バンタム級タイトルマッチに挑む堀口恭司。約1年ぶりとなるリングでどんな“強さ”を見せつけるか

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田中大貴

田中大貴Daiki Tanaka

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RINZIN FF Susumu Nagao

 12月3日(日本時間4日)、米国・コネチカット州アンカスビルの「モヒガン・サン・アリーナ」で開催される『Bellator272』で、Bellator世界バンタム級王者のセルジオ・ペティスとの対戦が決まった堀口恭司(31歳)。約1年ぶりとなる試合がタイトルマッチとなった。

 2019年6月に日本人初となるBellator世界王者の称号を手にした堀口だったが、同年に負った右膝前十字靭帯断裂によって長期離脱を強いられ、RIZIN王者の座とともに王座を返上。復帰戦となった2020年の大晦日には、一度敗れた朝倉海に見事リベンジを果たし、RIZINバンタム級王座を奪還している。来たる戦いの前に、現在の心境を聞いた(聞き手:田中大貴)。

どこで戦おうが、“違い”は感じない

――1年ぶりの試合が決まりました。ファンの皆さんも待ち望んでいたと思います。

堀口 どうなんですかね。YouTubeのコメントでは「早く試合をしてくれ」という声は多かったですが(笑)。

――ベルトを一度、返還したBellator(ベラトール)の復帰戦。それがいきなりタイトルマッチ。どういう心境でしょうか。

堀口 (Bellatorから)評価されているんだなというのが、すごく嬉しく思います。

――改めて堀口選手にとってBellatorとはどんな舞台ですか(堀口は今年9月にBellator定期参戦を発表)

堀口 アメリカではUFCと肩を並べる大きい団体。ただ、自分はあまりどこで戦うとか、舞台とかで考え方を変えないので。日本で戦おうが、マディソン・スクエア・ガーデン(以下、MSG/19年6月、初王座に輝いたダリオン・コールドウェル戦の会場)で戦おうが、自分のやっていることは変わらないですから。特に“違い”は感じないですよ。

――そういえばコールドウェル戦の前には、ニューヨークの街中、MSG前で公開スパーリングをやったこともありましたね。

堀口 あれ結構、暑かったんですよね。日中だったからマットの照り返しがすごくて(笑)。あと、意外とMSGって小さいんだなとも思いました。もっとデカい会場だと思っていたら、そんなじゃないなって(笑)。あの時も良くも悪くも緊張しなかった。

――今回の会場はコネチカット。行ったことはありますか。

堀口 いや、ないですね。詳しくはわからないですけど、Bellatorの試合は結構やっているみたいです。ニューヨークの近くで少し寒い。そのぐらいの情報しかありません(笑)。

――寒い場所だと、コンディション調整は難しいのでしょうか。

堀口 変わらないですよ。(拠点にする)フロリダに比べたら、年末に日本に帰って試合をしても寒いじゃないですか。全然変わらないです。

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