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大谷翔平の歴史的MVPで現地アメリカも熱狂…TV局は「まるでビデオゲーム」、エンゼルスタジアムに掲げられた文字は?《最新レポ》
text by
斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byNanae Suzuki
posted2021/11/21 17:03
満票でのMVPを獲得した大谷翔平。
かつて大谷を“高校生レベル”と皮肉った米メディアだが…
振り返れば、打撃は“高校生レベル”と皮肉られ、大々的に報道されることもあった。ふたを開けてみれば、投打の能力はメジャーでも群を抜いていた。
結果が出れば、手のひら返しで褒めたたえる。極端な非難と称賛は米メディア特有とも言えるが、挑戦しようとする人々に対し、「自分のやりたいことをやったらいい」との雰囲気が漂う社会でもある。二刀流の起用に付随していたさまざまな制限を外したエンゼルスのマドン監督もしかりだ。そんな周囲のサポートも大きかったが、何より大谷自身が底力を示したことで、懐疑的な声を黙らせ、記者投票で満場一致のNo.1選手になるまで評価を押し上げた。
投手では100 マイル (約161キロ)前後の剛速球を投げ、打者では140メートルの特大弾を放つ。満票MVPに大いに沸いた周囲からの期待は来年以降、さらに高まるだろう。だが、大谷はそれを意気に感じるかのようだった。「とること自体も初めてなので、それも特別ですし、なおかつ1位に皆さん入れてくれたというのが本当にすごく、うれしい。また来年以降、さらに頑張ろうという気持ちにさせてくれたと思います」。MVP獲得でより一層、やる気をみなぎらせ、歴史的な2021年シーズンをさらに超える活躍を誓った。
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