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大谷翔平の歴史的MVPで現地アメリカも熱狂…TV局は「まるでビデオゲーム」、エンゼルスタジアムに掲げられた文字は?《最新レポ》 

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斎藤庸裕

斎藤庸裕Nobuhiro Saito

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photograph byNanae Suzuki

posted2021/11/21 17:03

大谷翔平の歴史的MVPで現地アメリカも熱狂…TV局は「まるでビデオゲーム」、エンゼルスタジアムに掲げられた文字は?《最新レポ》<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

満票でのMVPを獲得した大谷翔平。

 そして、カリフォルニア州アナハイムの本拠地エンゼルスタジアムには、早速お祝いムードが漂った。球団のシンボルでもある「A」のマークをかたどったモニュメントの特大標識の電光掲示板に、「Congratulations」と表示し、大谷のMVPを祝福。現地時間で午後4時ごろ、MVPが発表されて以降は、スタジアムのグッズショップで記念Tシャツやマグネット、ピンバッジが販売され、翌日には記念ボールも店頭に並んだ。

「二刀流を受け入れてくれる雰囲気があった」

 27歳の日本人の偉業を米国のファン、メディアも大いに喜んだ。大谷は、MLBネットワークのインタビューで「メジャーに挑戦する時、MVP受賞を想像していたか」との質問にこう答えた。

「取りたいなとはもちろん思っていましたけど、日本で最初に(二刀流を)やるってなったときよりは、アメリカに来たとき、受け入れてくれる雰囲気があったので、それは感謝しています。アメリカ全体のファンの人だったりとか、チームだったりとか、そこはもう感謝してますね」

 帰国して隔離期間が明けた後に行った日本記者クラブでの会見でも、同様の言葉があった。

「1年目(二刀流を)やるにあたって、もちろん懐疑的な声はありましたけど、やっぱりアメリカの方が受け入れてくれる器というか、そういうのは広いなと感じたので。どちらかというと日本の1年目の方が、なんというか幅としては狭かったかなと。今は何も気にすることなく、あとはもう自分が結果を出すだけなので、そういう意味では(二刀流への捉え方が)変わったかもしれないですけど、特に大きく、(自分が)何かを変えるということはなかったと思います」

【次ページ】 かつて大谷を“高校生レベル”と皮肉った米メディアだが…

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大谷翔平
ロサンゼルス・エンゼルス

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