ラグビーPRESSBACK NUMBER

天理大“絶叫キャプテン”「わずか4カ月で1部所属チーム退団」の真相…松岡大和が3部から目指す日本一「絶対に見返してやる」 

text by

イワモトアキト

イワモトアキトAkito Iwamoto

PROFILE

photograph byAkito Iwamoto

posted2021/11/10 11:00

天理大“絶叫キャプテン”「わずか4カ月で1部所属チーム退団」の真相…松岡大和が3部から目指す日本一「絶対に見返してやる」<Number Web> photograph by Akito Iwamoto

天理大の大学日本一を牽引した松岡大和。プロ選手として豊田自動織機シャトルズ愛知(ディビジョン3)に加入した

 移籍から3カ月、10月30日の“古巣”NTTドコモレッドハリケーンズ大阪との練習試合ではスタートメンバーとしてグラウンドに立った。

「シャー! やったるでハル(PR小寺晴大)!」
「よっしゃ! 見せたろう! 織機いけるで!」
「織機ここや! ここやで! WAYS! WAYS!」

 スクラムを組む前にはハイタッチでフォワードを鼓舞。ジャッカルでボールを奪えば喜びを爆発させる。誰よりもこのチームでラグビーを楽しみたい。そんな気持ちをプレーで体現する。24-12で勝利。試合後には両チームの輪の中で互いを称え、笑いあう姿があった。

「蹴れて、パスして、走れて、体当てられるって最高やないですか。言うたら喧嘩ですやん。他にないでしょそんなスポーツ。でもその中でちゃんとルールもあって、試合が終わったら『ありがとう』って笑いあえて。それって最高じゃないですか。それが楽しすぎて……その結果がここでプロとしてやろうって決めた理由です」

 日に焼けた顔をくしゃくしゃにして笑うラグビー少年がそこにはいた。無名だった高校時代から駆け上った大学日本一。さらなる高みを目指して挑む新リーグでは3部から本気で日本一を狙う。

「やって見せますよ。絶対に」

 そう語る笑顔に引き込まれる。この男ならやってしまいかねない。どこまでもまっすぐなその思いが常識を覆すような、そんな雰囲気が漂ってくる。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

関連記事

BACK 1 2 3
#松岡大和
#天理大学
#NTTドコモレッドハリケーンズ大阪
#豊田自動織機シャトルズ愛知
#シオサイア・フィフィタ

ラグビーの前後の記事

ページトップ