ワリエワはザギトワと同じ“トゥトベリーゼ門下生”

「このスケートカナダに出場することができて、とても嬉しい。やるべきことはできました。ミスもあったけれど、小さなものでした」。会見で通訳を通し、そうコメントしたワリエワ。世界最高点を出した感想を聞かれると、「私にとってもっとも大事なのは、予定していたものを全て見せることでした。でもスコアを見て、とても嬉しく感じました。もっとこれから、上を目指していきたいです」

フリーでのワリエワの演技

　265点台という桁外れの数字を出しておいて、もっと上を目指すと言われたら他の女子はどうすれば良いのか、と突っ込みたくなったものの、彼女の並外れた能力の高さは否定のしようがない。

　2018年2月、アリーナ・ザギトワが平昌の公式練習リンクで3ルッツから3ループ4回の5連続ジャンプを見せて、記者たちを驚かせてからもうすぐ4年になる。再びエテリ・トゥトベリーゼの門下から、さらにパワーアップした桁外れの新人が北京オリンピック金メダル候補として浮上した。

ザギトワも指導したエテリ・トゥトベリーゼコーチとワリエワ

最も強い印象を残した日本勢は？

　メダル争いには加わることはできなかったものの、日本勢も、自分たちにできることを精一杯見せた。SP12位と厳しいスタートをきった河辺愛菜は、フリーは3アクセルも含む8度の3回転ジャンプを降りた。4分の1回転不足がいくつか出たが、総合9位まで挽回した。

　樋口新葉はフリーで3アクセルをクリーンに着氷。2度目のルッツが2回転になってしまった以外は大きなミスもなく、総合6位。

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