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「ケンゴさんは素晴らし過ぎ…でも元はと言えば」 J1川崎が「おフロんた~れ」に続いて<ドラマ「サ道」>とコラボしたワケ
text by
いしかわごうGo Ishikawa
photograph byKawasaki Frontale
posted2021/09/29 11:02
フロンターレの企画に“乗る”選手たちの代表格と言えば中村憲剛だったが、脈々と歴史が紡がれてきた
「そうです。来月のハロウィンの仮装は、ノボリ(登里享平)とアンちゃん(安藤駿介)と話しながら進めています。この選手はこんなキャラクターだからかっこいい方面が良いとか、そういうのを相談してます。選手にはだいたい2~3パターンを持って提案する形ですね」
ノボリがすごいのはベテランのアキさんも……
――登里選手のプロデュース力はすごいですよね。
「選手の活かし方を一番知ってますね。よく若手を表に出すと、やりやすいって言うじゃないですか。でもノボリがすごいのは、そこでベテランのアキさん(家長昭博)を出そうと提案してくれることです。そこはノボリの手腕じゃないとなかなか難しいんです。アキさんもちゃんとわかってくれてますからね」
――そうなんですか。
「アキさん自身、面白いことが好きな人ですし、フロンターレが長くなってきて、そういうマインドを持ってくれていると思います。あとは若手が『サイン、多いよ」と漏らすと、横でアキさんが『お前、去年までみたいにケンゴさんがいたら、そんなこと言わんやろ? ケンゴさんは、いつも倍あったんだぞ』とか言ってくれるんですよ」
元はと言えば伊藤宏樹さん、鬼木監督、周平さんが
――良い話ですね。中村憲剛さんのマインドがいろんな選手に残っている。
「ケンゴさんもそうですが、元はと言えば伊藤宏樹さん(強化部)ですね。それで言ったら鬼木(達)監督も、現役時代はお客さんの入らない時代を知っています。例えばイベントの撮影時期は、チームの練習やオフの時期と関係します。その中でも、やらないという答えは出さず、大変な中でもどうやってやろうかという方向で話をしてくれるので、そこは本当にありがたいですね。オニさんの存在は大きいです」
――なるほど。
「コーチの周平さん(寺田周平)もそうですね。アカデミーにもOBがたくさんいますし、そういう方たちがずっとクラブに残っていろんな役職についているのは大きいと思います。それはクラブの歴史でもあるのかな。何かイベントをやるときも快く協力してくれますし、そこはすごく風通しがいいクラブです。みんな同じマインドを持ってますね」
――ホーム3連戦の最後はFC東京との多摩川クラシコです。今回は恋愛を絡めた「東京カブストーリー」が展開されていますが、一言だけお願いします(笑)。
「多摩川クラシコのように、毎回2クラブが合同のプロモーションはなかなかないですからね。今回はカブストーリーをやりたいということで、東京ドロンパにも協力してもらいました。お互いにホームゲームの企画には基本的に乗っかります。毎回面白い試合になるし、お客さんが入って歓声が上がるようにしていきたいですね」
――コロナ禍以前は等々力が満員なのは当たり前でした。早く戻したいですね。
「はい。ここ1、2年に入った選手に、満員の等々力の雰囲気を味わわせたいです。戻ったときに、あの等々力の雰囲気を取り戻せるようにベンチの外から準備していきたいと思います」
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