JリーグPRESSBACK NUMBER
「ケンゴさんは素晴らし過ぎ…でも元はと言えば」 J1川崎が「おフロんた~れ」に続いて<ドラマ「サ道」>とコラボしたワケ
text by
いしかわごうGo Ishikawa
photograph byKawasaki Frontale
posted2021/09/29 11:02
フロンターレの企画に“乗る”選手たちの代表格と言えば中村憲剛だったが、脈々と歴史が紡がれてきた
「はい。選手紹介として、水をテーマにしたキャッチコピーがあります。イベントで選手紹介を使うときは2パターンあるんです。1つは、映像が変わるから見ていて最後まで飽きないパターン。例えばハロウィンだと、全選手の写真が変わるので、写真だけでオトせるわけです。
もう1つは相撲や電車のように、『次はなんだろう?』とキャッチコピーでワクワクドキドキさせるパターン。今回の水まつりは後者のパターンです。全選手と監督の水にまつわるコピーを考えましたし、何選手か小ネタも入っていますよ。半分はお蔵入りになるのですが(苦笑)」
――当日のお楽しみだと思いますが、キャッチコピーの自信作は?
「家長昭博選手はバシッとハマったかなと思います」
接触機会が限られても協力をしながら
――水のイベントは今後も継続する見通しですか。
「これで最後ではなくて、今後も色々やる予定です。来年はクラブ創立26周年になります。他のクラブは25周年でやりますが、ウチはフロ(26)のダジャレで、26周年で何かやります(笑)」
――なるほど(笑)。コロナ禍の下でのクラブの取り組みの変化も聞かせてください。企画は選手の協力も必要だと思いますが、現在はコミュニケーションを取るのも簡単ではないですよね。
「そうですね。選手とコミュニケーションを取る回数は減りました。特に今年はACLがあって隔離期間があるので、限られたスタッフしか選手と接触できません。我々もコロナ以前は練習場に頻繁に行けましたが、今は無事に試合ができるかどうかが大事です。その中でも色々と協力をしながらやれている部分はあります」
ケンゴさんのマインドを受け継いでいる
――選手とのコミュニケーションやプロモーションの面では、中村憲剛さんが引退した影響はどう感じているのでしょうか。
「ケンゴさんは素晴らし過ぎましたね。他を探してもあれだけの人はいないです。現在はFROとして活動してますし、発信力がある方なので、ケンゴさんが絡んで欲しいという大事なところで来てもらったりしています。チームに関していえば、ケンゴさんがいなくなったから選手の態度も変わるとかはないですし、そこのマインドはみんながしっかりと持ってくれています」
――そのマインドというのは、キャプテンの谷口彰悟選手や前キャプテンの小林悠選手、在籍歴の長い登里享平選手や安藤駿介選手などが受け継いでくれているんでしょうか。