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“アジア人差別疑惑”後に古巣復帰したグリーズマンを撮りに行ったら…「アディショナルタイム10分」の信じられない結末〈激写〉
posted2021/09/18 11:03
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
ラ・リーガの試合撮影などを精力的に行っている現地在住の日本人フォトグラファー中島大介氏。そのオリジナル写真を定期的に掲載している(関連記事からもご覧になれます)。
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9月12日、バルセロナ郊外のコルネージャにあるRCDEスタジアムに昨季リーガ優勝のアトレティコを2部優勝のエスパニョールが迎えた、リーガ4節エスパニョールvsアトレティコ・マドリー戦を撮影しました。
この夏メッシを失って大きな衝撃が襲ったバルサでしたが、移籍市場最終日には昨季メッシに続いてチーム内2位の得点をあげたグリーズマンのアトレティコ復帰が決まりました。
グリーズマンの高給がメッシ退団に繋がったのではというファンからのブーイングを浴びたり、Rakutenがスポンサーをするチームにおいて、アジア人差別を思わせる動画の流出など、移籍は必然でした。
移籍が決まったタイミングでA代表ウィークに入っていたため、これがアトレティコ復帰初戦となるグリーズマン、また、エスパニョールに所属する、先日W杯アジア予選で日本と対戦した中国代表のウー・レイに出番があるのかなどに注目していました。
34歳スアレスvs39歳ロペスのド迫力バトル
エスパニョールのキッズファン。R.D.T(ラウール・デ・トマス)のユニホームを着て熱心にアップを見つめていました。
またエスパニョールのマスコットの姿も。インコを意味するスペイン語の“ペリコ”がサポーターの総称にもなっています。なおバルセロナ市内上空はたくさんの野生インコが飛んでいます。うるさいです(笑)。
グリーズマンとの交換トレードの噂も流れていたジョアン・フェリックスは怪我から復帰もサブスタート。エスパニョール監督のビセンテ・モレノとアトレティコ監督シメオネの試合前の挨拶。モレノは久保の1期目マジョルカでの監督です。
アトレティコの3バックの左に位置するエルモソは、マドリーからエスパニョールへ移籍してからの期間の活躍でアトレティコへ。選手紹介の際にはペリコから拍手を受けていました。
カメラポジション目前にはベルギー代表のカラスコがドリブルで深いところまで潜り込んできて迫力があります。
逆サイドからのジョレンテのクロスに34歳FWスアレスと39歳GKディエゴ・ロペスが激しく競り合います。アトレティコの右サイドバックはイングランド代表としてユーロを戦い、移籍の噂もあったトリッピアーが務めていました。