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“アジア人差別疑惑”後に古巣復帰したグリーズマンを撮りに行ったら…「アディショナルタイム10分」の信じられない結末〈激写〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/09/18 11:03
シーズン前の騒動によって評価を落とす形となったグリーズマン。古巣復帰で信用を取り戻せるか
復帰後初先発となったグリーズマンは背番号8を身にまとっていました。序盤はお互いにチャンスを作り出す展開ながら、徐々にエスパニョールゴール前での激しい攻防が増えてきました。アトレティコの10番アルゼンチン代表コレーアは、この試合では不発でした。
俊輔在籍時のキャプテンを追悼する拍手が
前半21分、中村俊輔が在籍時、心臓発作で亡くなった当時のキャプテンであるハルケの背番号に合わせ追悼の拍手が鳴らされます。
14時開始となったこの試合、夏のピークは過ぎたとはいえ給水タイムが取られました。シメオネの熱い指示に耳を傾けるイレブン。そして給水タイム明けの前半終了間際、エスパニョールの攻撃が続く中、CKからR.D.T.がヘディングでゴールを決めました。
距離がある中、意表をつくボレーシュートを放つスアレス。常にゴールを狙っています。
後半開始直前までコケに指示を送るシメオネ。後半開始と同時に3枚替えをしてきました。前日撮影のビルバオvsマジョルカ戦でもビルバオが3枚同時交代をしましたが、コロナ以降、交代枠のレギュレーション変更により、選手層のあるチームでは積極的なメンバーチェンジが見られます。
中盤の構成を変えたアトレティコが猛攻を仕掛けますが、エスパニョールも体を張って守ります。なお中国代表ウー・レイは、ベンチ入りするもこの試合での出番はありませんでした。
アトレティコでキャプテンを務めるコケ。ピッチ上の指揮官も何か行き詰まりを感じているようでした。
右サイドのジョレンテが抜け出しクロス。スアレスが前で潰れてこぼれたところを途中出場のルマーが詰めてゴールネットを揺らしたものの、VARによりオフサイド判定でした。