巨人の菅野は9月1日のヤクルト戦で8回を零封。4月23日以来の3勝目を挙げた。シーズン中にMLBから復帰した山口俊も勝ち星こそつかなかったが、6月23日の復帰以来8試合目で初めての自責点ゼロだった。

　中日、大野雄大は9月3日のDeNA戦で7回零封。8月27日の巨人戦に次いで連勝した。救援投手は中日のR.マルティネスが3セーブ。巨人の中川皓太が4ホールド。

中田を放出した日本ハムで中軸を務める野村

★今週の“ぴかイチ”　明暗が分かれつつある、3年前の甲子園のヒーローたち★

「家貧しくして孝子顕る」という言葉がある。日本ハムは昨年の打点王、絶対的な4番打者だった中田翔を巨人に放出。それに次ぐ存在の大田泰示も不振で、新外国人のR.ロドリゲスも期待外れ、王柏融もパッとせず、中軸にピークがない貧弱な打線になっていた。

　その中で首脳陣は8月18日から3年目の野村佑希を3番に抜擢。以後、野村は3、4番で先発出場を続けている。

日本ハムで中軸を任されつつある野村　©Kyodo News

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＜野村の打順別打撃成績＞※代打、途中出場除く
3番 13試54打17安3本 9点 率.315
4番 4試14打4安0本 4点 率.286
5番 12試46打16安0本 4点 率.348
6番 15試57打17安1本 4点 率.298
7番 8試25打7安0本 3点 率.280　

　特に3番で3本塁打9打点と期待に違わぬ活躍。この週でも22打数9安打、打点は2だったが打率.409をマーク。すっかり中軸に収まった。

2018年夏には投手を務めながら豪快なホームラン

　筆者は2018年夏の甲子園で、花咲徳栄の野村の活躍を見た。鳴門戦では投手として先発しながら左翼へ豪快なホームランを放ち、一塁を回って派手なガッツポーズをした。アメリカ生まれで、「ジェームス」というミドルネームを持つ野村だが、体格だけでなくスケールの大きさを感じたものだ。

　野村の思い切ったスイングは、高校時代のままだ。伸び伸びプレーしている印象がある。

花咲徳栄2年生時の野村　©Hideki Sugiyama

　なお2018年の甲子園は、大阪桐蔭の2回目の春夏連覇で幕を閉じたが、金足農の吉田輝星との対決が話題になった。この時の主要な選手は高校からプロ入りしたが、今季の成績はこうなっている。ドラフトはいずれも2018年。

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