一度決めたら変更しない傾向は変わりつつある

　一般的に“豊かで平和な国”とされる日本では、諸外国のように大規模なデモは起きない。不満があっても我慢し、行動に移さないのが日本人というのが海外での一般的な見方。その国民性は大きく変わっていないだろう。

　だが、SNSによって手軽に声を上げ、声を広げる手段が加わった。もちろんメリットばかりではないが、限られた人で決定し、一度決めたら変更しない傾向は変わりつつある。つまり、顔が見えない人たちの声を放置できなくなっている。

※写真はイメージです　©Sports Graphic Number

　甲子園球場の天気は、19日も芳しくない。早朝の時点で降水確率は60～80％で、第1試合の5回辺りから一気に雨が降り出し、中断を強いられた。その一方で18日の中止によって、日程は一層厳しくなっている。20日以降も大会本部は難しい判断を求められるだろう。

　どんな決定にも一定の反対意見が上る以上、明確な判断基準や決断の根拠が必要になる。

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