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《夏の甲子園》「あの状態では土も…」井端弘和が味わった“戦後2例だけの降雨コールド” …サスペンデッド制導入はできないのか 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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photograph byKyodo News

posted2021/08/12 20:00

《夏の甲子園》「あの状態では土も…」井端弘和が味わった“戦後2例だけの降雨コールド”  …サスペンデッド制導入はできないのか<Number Web> photograph by Kyodo News

2019年、全国高校野球選手権の開幕試合で始球式を務めた井端弘和。投手経験は一切なかったが、ストライク投球で観衆を沸かせた。

「雨に負けたんだよな」

 余談だが堀越を7回「完封」した鹿児島商工の投手は、2年生だった福岡真一郎。高校野球ファンには懐かしい名前だろう。校名が「樟南」に変わった翌年の第76回大会で、惜しくも佐賀商に敗れたものの、準優勝投手に輝いた。そして今年、その息子・大真が筑陽学園(福岡)の4番打者として、春に続いて夏も甲子園に帰ってきた。

「今も当時の仲間とは会いますよ。この年齢になると家族や仕事の近況報告が中心ですが、やはりあの試合は相手じゃなく、雨に負けたんだよなって話にもなります」

 こんなふうに語る井端氏もそうだが、白球の絆は太く、長くつながっていると感じさせられる。

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