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外国人記者が最後に語った“東京五輪の本音”「セブンイレブンは最高」「あの菓子パンが美味しかった」「シブヤが暗くて驚いた」
text by
近藤奈香Naka Kondo
photograph byGetty Images
posted2021/08/09 17:02
外国人記者たちに話を聞くと、ホテル近くのセブンイレブンを毎日のように愛用していたという声が多かった(写真はイメージ)
真っ暗な渋谷のスクランブル交差点
最後に、ルグランド氏は「つい2日前に14日間のバブル(隔離生活)を終え、街に出ていくと、東京の人口を考えれば驚くほど人出が少なかった。東京は言わば“自主的”自粛、という方針だから原則は20時以降の飲食店の営業が禁じられていたり、酒の提供も禁じられている。でも裏通りや、ビルの2、3階など目立たない場所を探せば、いくらでも営業をしているお店を見つけることはできた。その意味で“アンダーグラウンド”な東京を経験できる良い機会だったよ」と感想を述べた。
とはいえ「渋谷のスクランブル交差点に立って、電光掲示板が真っ暗になった時間だったのだけれど、本来であればここがオリンピックで盛り上がっていたはずだと思うと、ああ本当に大変な時にオリンピックを開催しているのだという感覚に襲われた」と話した。
海外の報道陣からは今回の五輪の取材が困難だったとはいえ、世界的な緊急事態下での出来事で「仕方がない」「この状態を受け入れるしかない」という声が大半というのが印象的だった。