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外国人記者が最後に語った“東京五輪の本音”「セブンイレブンは最高」「あの菓子パンが美味しかった」「シブヤが暗くて驚いた」
text by
近藤奈香Naka Kondo
photograph byGetty Images
posted2021/08/09 17:02
外国人記者たちに話を聞くと、ホテル近くのセブンイレブンを毎日のように愛用していたという声が多かった(写真はイメージ)
「ランチパック(と思われる菓子パン)」を愛したカメラマン
さらに各競技会場によってメディアセンターで提供される食べ物には「差がある」(バッグショウ氏)という証言も。
「ソフトボール会場にはほぼ何も置いてなかったけど、新国立競技場ではシュウマイ(ギョウザ)のようなものもあったし。そうそうスケボー会場はビーフコロッケがあった。これが個人的には一番嬉しかったね」(同前)
アメリカ人カメラマン、ジョン・マクナリー氏が出入りしたメディアセンターでは「ランチパック(と思われる菓子パン)」がプレス向けの軽食として出されたという(※本人はこう表現している。「白く柔らかい四角いパンで、四辺がどういう仕掛けかピタリと接着されていて、中にマーガリンとイチゴジャムが入っている」)。編集作業に追われる夜中に「ポップコーンを口に放り込むかのように、この白いふわふわのパンを食べている」とブログに記している。
UberEats派のイタリア人「スシもラーメンも美味しかったね」
一方で“美食の国”イタリアのカメラマン・ベッティーニ氏はコンビニではなく「もっぱらUberEatsを駆使してスシやサシミなど日本食を食べた。ラーメンも美味しかったね」と語った。
「オリンピック専用シャトルバスでホテルに帰る途中にオーダーを入れていたよ。セレクションも幅広く、ホテルに到着するタイミングであっという間に届けてもらえた」
前出のバッグショウ氏も途中からUberEats派に切り替えた。
「ラーメン、スシ、“ジャパニーズ”カレーなどいろいろ頼んだよ。ただホテルで何人も同じ時間に外国人記者がUberEatsを頼んだから、どの配達員が自分の食べ物を持ってきてくれたのか分からず、常に混乱が起きていたね(苦笑)。6人くらいの外国人報道陣がスマホ片手にUberEatsのバッグを背負った人を追いかけまわしている光景を何度も見たよ。追いかけてやっと声をかけても言葉が通じず……配達員が到着してから実際に注文した人の手に渡るまで15分はかかっていたね」