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藤井聡太二冠や豊島将之竜王は五輪期間中もアツかった(豊川七段のダジャレも)… 観る将マンガ家が描く「7月の将棋ハイライト」
posted2021/08/09 11:03
text by
千田純生JUNSEI CHIDA
photograph by
日本将棋連盟/Junsei Chida(illustration)
いやはや、五輪は盛り上がりましたね。僕もテレビやネット配信にかぶりつきだった……一方で、もちろん将棋(とサポーターやってる横浜F・マリノス)の動向もくまなくチェックしていました。まずは7月の将棋界で面白かった出来事から紹介していきましょう。
(1)7月の将棋界も話題満載
6月のハイライトでも取り上げましたが、熱い戦いだったのは第69期王座戦挑戦者決定戦でした。将棋連盟会長を務める佐藤康光九段(51)と木村一基九段(48)の対局。これがとにかくアツかったんです。「丸太流」とも呼ばれている佐藤九段の攻め筋に対して、千駄ヶ谷の受け師こと木村九段が対応する……と表現すると円熟味あふれる感じですが、マンガ的に書けば丸太と刀をブン回しているかのような激しい戦いぶりでした……お若い。
激闘を制したのは木村九段。昨年は藤井聡太二冠相手に王位を失ったものの、座右の銘である「不撓不屈」の精神はいまだ健在どころかなお燃えているのだろうな、と感銘を受けるばかりです。
「チームバナナ」で僕たち夫婦を含めた一部で大人気な永瀬拓矢王座に対して、どのような戦いぶりを見せるのか。ぜひ注目したいです。
トップ棋士なのに、なんで体張るんですか(笑)
公式戦とともに注目している「ABEMAトーナメント」も本戦が始まりましたが、新バージョンのチーム紹介動画も相変わらず面白かったです。
大なわとびでナゾの直立ジャンプ斎藤慎太郎八段。
座禅で警策を受ける佐藤紳哉七段と、割とガチだったので引き気味(?)の羽生善治九段。
相変わらずノリノリで「げてもの料理食べましょう!」と提案する山崎隆之八段に、「毎回罰ゲームじゃない?」と言いながら少しおチャラける糸谷哲郎八段。
先月も思ったんですけど……トップ棋士なのに、なぜそこまで体張るんですか(笑)。毎月のようにそのサービス精神には頭が下がります。
“マンモスすごい”豊川七段のダジャレと……
あと1つ、サービス精神と言えば「豊川節」を取り上げなければ、と。