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大谷翔平がもしもトレード・デッドラインで“移籍”していたら…? エンゼルスのポストシーズンは絶望的でも【本塁打王+打点王+二桁勝利】の可能性
posted2021/08/07 06:01
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
MLB夏の風物詩、トレード・デッドライン。今年は近年になく大物が続々と移籍し、米国では話題を独占した。
オールスター後に実現したトレードは56件にも及んだという。中でも19年世界一のナショナルズと16年世界一のカブスは主力を次々と放出する“ファイアーセール”を展開した。
ナショナルズはサイ・ヤング賞3度のマックス・シャーザーと三拍子揃ったオールスター遊撃手トレイ・ターナーをドジャースへ。カブスからはアンソニー・リゾがヤンキース、クリス・ブライアントがジャイアンツ、ハビエル・バエスがメッツ、クレイグ・キンブレルがホワイトソックスへと移っていった。
求められ、10月の戦いを目指すチームへと移籍する選手は幸せものだと感じる。もちろん、古巣への愛着もひとしおであろう。それでもビジネスライクにとらえ、何よりも勝つためにプレーできる喜びは、売り手側に回ったチームにいては味わえない。カブスのジェド・ホイヤー編成部長は主力4選手を放出した際に言った。
「彼らは10月にテレビで全国中継される試合でファンのみなさんに見てもらうにふさわしい選手だ」
もし、プレーオフで大谷がプレーしたならば……
10月の試合で今、ファンが最も見たい選手、それは間違いなく大谷翔平だろう。1球1球に雄叫びを挙げ、一喜一憂するプレーオフでしか味わえない独特な晴れ舞台。そんな環境で大谷のプレーが見てみたい。誰もが思うことだろう。
もし、今年のデッドラインで大谷翔平が買い手側の球団から求められ、移籍していったなら、どんなドラマが生まれただろうか。交換相手は? 移籍先は? 想像は尽きない。