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《ソフトボール金の功労者》優勝直後に“頭ポンポン”…神救援で話題の後藤希友(20)を育てた「世にも贅沢な2人の師匠」とは?
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byJMPA
posted2021/08/02 17:01
7月27日の決勝、アメリカ戦での勝利後、後藤希友は大エース上野由岐子に頭をなでられた
歓喜の輪の中で上野に頭をなでられた
後藤には20歳の若さでソフトボール界の未来を担う決意もある。東京五輪の開幕前の取材では、7年後のことにも言及していた。
「2028年の(ロサンゼルス)五輪で復活するかは分からないが、次に復活する時のためにこの先もソフトボールを続けたい。次も代表に選んでいただけるようなプレーをしたいし、次の五輪につなげられるように、世界にソフトボールを広げていけるように頑張りたい」
米国との決勝戦を制して優勝が決まると、歓喜の輪の中で上野に頭をなでられた。日本代表として国際大会に出始めた頃は、プレッシャーから緊張を感じることが多く、「いくら点を取られても動じないように、これからは心を強くしていきたい」と話していたが、東京五輪のマウンドには希望通りに成長した自分がいた。それは、日本が長い間待ち望んできた“ポスト上野”の誕生を意味していた。