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大人気のお土産自販機、“バーガー推し”レストラン、地獄のバス待ち…五輪メディアセンターはどうなってる?〈現地レポート〉 

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雨宮圭吾

雨宮圭吾Keigo Amemiya

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posted2021/07/23 17:02

大人気のお土産自販機、“バーガー推し”レストラン、地獄のバス待ち…五輪メディアセンターはどうなってる?〈現地レポート〉<Number Web> photograph by Getty Images

東京・有明の五輪プレスセンター(東京ビックサイト)。内部はどうなっているのか?

 ちなみにこのレストランの支払いは現金NG、VISAカードオンリー。今回の東京五輪で多くの人の知るところとなったけど、オリンピックはスポンサーフレンドリーなイベントだ。これも五輪らしいところで、特別な感じはしない。……と感じる自分にはすでに“五輪ムーブメント”が染みついているのだろうか。

 大会も始まることだし景気よく金メダルバーガーを頼んでみる。金メダルバーガーはなぜかベーコン入り。目玉焼きがたくさん置いてあったので、それを金メダルに見立てるのかなと思ったら「いや、これはフランスバーガー用です。でも、欲しかったらどうぞ」とスタッフのおじさんが目玉焼きを特別にトッピングしてくれた。うーん、ちょっと金メダル感出てきたか……? おじさんの心遣いに感謝しつつ、味は、まあ……ゴムってことはないと思うんだけどな。

とにかく熱すぎる観客席で“実験”してみた

 そんな風にメディアセンターの熱気が高まるとともに外気温も高まっている。とにかく暑い。

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 過去最高に熱い(気温的に)大会になると言われている今大会は、寒すぎて熱々のカップラーメンがすぐに凍ってしまった3年前の平昌冬季五輪とは真逆のコンディションだ。この凄まじい暑さをわかりやすく表現できないものかと考えていたら、以前テニスの全豪オープンを取材しに行く前にカメラマンから言われた言葉を思い出した。

「本当に暑いから気をつけた方がいいよ。目玉焼きが焼けるから」

 確かに昔の全豪オープンではジョコビッチがコート上で卵を焼いている写真があったような。ということで思いついたのが「目玉焼きチャレンジ」。

 仮設スタンドは鉄板でできていて熱々、座席もちんちんに熱くなっている。これは焼けるかもしれない。

 ……結果からいうと、焼けませんでした、目玉焼き。

 10分、20分と待ってみたものの、“火力”が足りなかったようで、白身が少し蒸発した程度で固まる気配はなかった。まな板の上の鯉、フライパンの上の卵。しかし卵よりも先にこっちが焼き上がってしまいそうだったので実験は終了した。

 ただ、よくわかったことが1つある。今回の無観客での開催はとても残念だったけれど、屋外競技、しかも日の当たる席は熱すぎてそもそも座れない。素手では10秒も触っていられないほどだ。水分補給や待避所などをしっかり担保できない限り、子どもたちの学校観戦なんてもってのほか。本当に危ない。

 我々、取材者は最初の受付時にメディアキットを受け取るが、その中に持ち運びのできる遮熱クッションが入っている。確かにこれがなければとても長居はできそうにない。

【次ページ】 地獄のバス待ち「おい!次のバスはいつ来るんだよ!」

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