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「目標は金メダル」“大黒柱”渡嘉敷来夢は不在でも…女子バスケ日本代表の“アグレッシブなディフェンス”は世界に通用するか? 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byJIJI PRESS

posted2021/07/21 17:03

「目標は金メダル」“大黒柱”渡嘉敷来夢は不在でも…女子バスケ日本代表の“アグレッシブなディフェンス”は世界に通用するか?<Number Web> photograph by JIJI PRESS

7月17日のプエルトリコ戦にて攻め込む本橋菜子。右膝前十字靭帯損傷から奇跡的な代表入りを果たした。

自分たちのバスケットで金メダルを目指す

 17日のプエルトリコ(世界ランキング23位)戦では、昨年11月の右膝前十字靭帯損傷から奇跡的な復活を遂げて代表入りを果たしたポイントガードの本橋菜子(東京羽田)が、はつらつとしたプレーを見せてファンを喜ばせた。

 6月にあったポルトガルとの親善試合での動きと比べても格段の回復ぶり。緩急自在なドライブでプエルトリコの守備を切り裂き、日本の攻撃のバリエーションをもう一つ増やした。

 また、プエルトリコ戦では赤穂ひまわり(デンソー)の活躍も目立った。元々はセンタープレーヤーだったが、2年前から2番、3番のポジションにコンバートされ、185センチの長身を存分に生かし、日本に欠かせない選手となっている。途中出場のオコエ桃仁花(富士通)や、馬瓜エブリン(トヨタ自動車)がインサイドで見せる力強いプレーもよく効いていた。

 試合は日本が39-31でリードして折り返すと、第3Qの立ち上がりに長岡萌映子(トヨタ自動車)がバスケットカウントを得て日本のペースに。最終第4Qに入っても脚の止まらない日本は、フロントコートから激しいプレスをかけてプエルトリコのターンオーバーを誘い、次々と得点を重ねていった。宮澤夕貴(富士通)や林咲希(ENEOS)が3点シュートを立て続けに決めて、最終スコア94-59で日本が快勝した。4Qを通じて相手に一度もリードを許さない、集中力のあるプレーも光っていた。

 この試合でMVPに輝いた主将の高田真希(デンソー)は、「目標は金メダル。今回の五輪では、3×3、男女5人制が戦う。本番ではどの試合も厳しくなると思うが、自分たちのバスケットで金メダルを目指す。熱いエールを背に戦いたい」と意気込みを語った。

【次ページ】 渡嘉敷来夢が負傷したのは痛恨だったが……

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