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賞金アップも厳しい制限に不満が続出…松山英樹を含む17名が欠場の全英オープン、注目は“渦中”のあの人?
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph byGetty Images
posted2021/07/15 06:01
メディアとのいざこざの中、ロイヤル・セントジョージズにやってきたデシャンボー(左)とミケルソン
そんなドタバタ劇を経て、この全英オープンにやってきたという経緯は、デシャンボーのそれとどこか似通っている。
そして「類は友を呼ぶ」ということなのかどうか、そんな2人は12日の月曜日に一緒にロイヤル・セントジョージズを回り、練習ラウンドを行なった。
「このコースでは、あらゆるショットが求められる。そして、僕のゴルフととても相性がいい。ドライバーは、ほとんど不要。チップ&パットでスコアを作っていくコースだ」
7211ヤード、パー70。距離より小技によるスコアメイクがカギだと感じているからこそ、51歳のミケルソンにも勝利の可能性が感じられる。
2011年大会以降、コース内のバンカーの配置が大幅に見直され、ロングヒッターのショットにより大きく影響するよう工夫されている。
となれば、ロイヤル・セントジョージズの女神は、飛ばし屋デシャンボーを砂のトラップにかけ、シニア年齢のミケルソンに微笑みそうにも思える。
だが、なんせ、この地では、ビックリ仰天のストーリーが生まれがちゆえ、何が起こるのかは、まったくわからない。
デシャンボーにもミケルソンにも共通しているものは、「アイ・ラブ・リンクス!」という恋心だ。
誰が女神のハートを射止めるか。全英オープンは、いつだって、リンクスの女神の争奪戦になる。