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「だから、ここがラストチャンス」30歳でブンデス1部復帰… 原口元気が評価を上げられた秘密とは《単独インタビュー》
 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byYuki Suenaga/Getty Images

posted2021/07/10 17:05

「だから、ここがラストチャンス」30歳でブンデス1部復帰… 原口元気が評価を上げられた秘密とは《単独インタビュー》<Number Web> photograph by Yuki Suenaga/Getty Images

昨季ハノーファーで活躍した原口元気。30歳となった新シーズン、さらなる飛躍を果たせるか

「ある程度のプレーはシーズンを通して見せられたので。もちろん、10ゴール、10アシスト以上を記録して、ハノーファーを1部に昇格させることが一番の目標でした。ただ、昇格は1人だけで成し遂げるものではないし、新シーズンからは5大リーグの1部クラブでプレーするという最低限の目標はウニオンへ行くことで達成できたかなと」

ウニオンから“中央でのプレー”が評価された

――ハノーファーはシーズンの3分の2が終わった時点で昇格が難しくなっており、シーズン終盤戦はモチベーションの維持が難しかったのでは?

「正直、難しかったですけど、コチャク監督も信頼してくれていて。『ゲンキが来シーズンもここでプレーする可能性はないだろうけど、来季のブンデス1部でプレーするチャンスをつかむためにも良いパフォーマンスをしてくれ』というような形で声をかけてくれたので。あとはシーズンの終わりには、(3年間プレーしてきた)ハノーファーに対する感謝みたいな部分で動いていた部分もありました。ハノーファーでの最後の時間を楽しみたいとか、すごく好きなチームだったから」

――新しく加入するウニオンから評価されたのはどのような部分だったのですか?

「中央でのプレーですかね。ボールを受けること。そこで失わないこと。1対1で仕掛けられること。それから前線の選手にしては守備ができること。そのあたりの評価は(ルンナート)GMからも、(フィッシャー)監督からも伝えられました。GMからは『キミを第一の候補として考えているから、来て欲しい』と言われました。ウニオンの試合を見て、スタイルやポジション的にも合うかなと感じて、決めましたね」

基本的には「8番か10番で」と言われている

――ウニオンのフィッシャー監督は対戦相手や選手の調子によってメンバーもフォーメーションにも手を加えますよね。フォーメーションも5-3-2、5-4-1、4-1-2-3、4-4-2、4-2-3-1などがありますが、どのポジションで考えられているのでしょう?

「基本的には、『8番(*インサイドハーフのようなイメージ)』か『10番(*トップ下)』のポジションで、という話はされています。場合によってはサイドもやるかもしれないけど、中盤の底のボランチのような感じではないかなと」

――プレー面について言われたことは?

【次ページ】 「ゲンキがいたら絶対に攻撃でも違いをつくれた」

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