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ソフト界の大谷翔平&男女6人新種目も 「東京五輪で何を見るべき?」にNumber編集部が答える“見逃せない5競技”
posted2021/07/07 17:04
text by
涌井健策(Number編集部)Kensaku Wakui
photograph by
AFLO
7月7日に発売されたNumberPLUS「五輪の学校2021」は、いよいよ開幕する東京オリンピックを楽しむためのガイドブックだ。五輪の楽しさが凝縮されたシドニー女子マラソンを巡る高橋尚子さんらの座談会、競技別に特別講師が「観戦のツボ」を教える企画、ほぼ日の名物企画「観たぞ、オリンピック!」傑作選など盛りだくさんだ。
なかでも読者のみなさんに、大会期間中、何度も見返して欲しいと考えて作成したのが、「日本代表選手名鑑」と別冊付録「TVガイド」だ。
「選手名鑑」では全20Pで候補選手を含めて約600名をドドドンと紹介。前回リオデジャネイロ五輪の日本選手団は338名だったことを考えると、今回はかなりの人数が増えているが、このページを手にすれば各選手の基本情報がすぐにわかるはずだ(情報は7月1日時点)。
また全24pの「TVガイド」では全19日間のNHK、民放各局の放送スケジュールを日ごとに紹介している。こちらも過去のオリンピックに比べて放送枠が大幅に拡大。NHKは総合だけではなくEテレでも毎日競技を放送し、BS-1では録画も含めてほぼ24時間放送するという。民放5系列では毎日日替わりで朝から深夜まで長時間放送をしたり、23時から「東京五輪プレミアム」というハイライト番組を流す予定だ。
今回はこの2つの企画をもとに大会前半(7月21日~31日)の、ちょっと変化球の“見どころベスト5”を独断と偏見で選んでいきたい。
【1】ソフトボール予選(7/21)「ソフト界の大谷翔平」
すべての競技・種目の先陣を切るのが、ソフトボール日本代表だ。開会式2日前の7月21日朝9時、福島県営あづま球場でオーストラリアと対戦する。
ソフトボールが五輪に採用されるのは北京以来13年ぶり。北京にて2日間で3戦完投、「上野の413球」という伝説をつくった上野由岐子(38歳)は健在だが、今回は投手は2枚看板だ。北京のときはまだ高校生だった藤田倭(30歳)がもうひとりのエースに成長している。予選を突破すれば7試合、先発をどう使い分けるのか。宇津木麗華監督の采配にも注目だ。
ちなみに藤田はバッティングでも才能を発揮し、2016年には国内リーグで、最多勝、本塁打王、打点王の“投打3冠”とMVPに輝いている。当時、メディアでは「ソフトボール界の大谷翔平」とも呼ばれており、メジャーリーグで覚醒中の本家・二刀流に比するような活躍を期待したい。
宇津木ジャパンが、どんなかたちで大会の“号砲”を鳴らしてくれるのか。