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“成功者”大谷翔平が27歳に 本人の言葉から読み解く「なぜ大谷翔平はこんなに絶好調なのか?」
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2021/07/05 06:00
本日7月5日は大谷翔平の27回目の誕生日。世界最高の選手に向けて、絶好調で今シーズンを駆け抜けている
19年9月に受けた左ひざの手術の影響で昨季はフォームがコロコロと変わったが、今季は常に一定している。タイミングの取り方も昨季は右足でステップを踏む「トウ・タップ」であったり、足を上げる「レッグ・キック」であったりしたが、今季は「トウ・タップ」で安定している。
スタンスも昨季は「スクエア」だったり「オープン」だったりしたが、今季は投手の左右に関係なく、右足を10センチほどオープンに構えている。「フライング・エルボー」と呼ばれる左肘を上げたトップの位置も常に安定し、素早くトップの位置が決まり、投手を睨み付ける打席でのたたずまいは、威圧感十分だ。
「構えに入る前にしっかりと投手がいい角度で見えている。構えた時にも同じように見えて、踏み込んだ時にも同じように見える。構えに入る前からしっかりそういう角度で見えている時っていうのは比較的いい」
キャンプ当初に話したこの感覚がシーズンでも崩れることなく、維持できていることが凄い。本塁打トップの事実が物語っているが、打者としての立ち位置は、既にメジャーの頂点にあると言っていい。
27歳になった大谷、“世界最高の野球選手”へ
27歳の誕生日を迎える今年は、まさに充実の日々。キャリアハイのシーズンを送るとともに『世界最高の野球選手』へ向け走り出した記念すべき一年と感じる。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。